AIは人間最後の発明になる? 「シンギュラリティ」が現実になる日は来るのか?

2019年11月30日 20:45

 AIの定義はまだ定まってはいない。現在AIと言われているのは、ほとんど特化型人工知能と言われるもので、一つの仕事をこなす人工知能だ。将棋や自動運転などはまだこの分類であり、汎用型人工知能と言われる、まるで人間のようにどのような問題にも対処できるものではない。

【こちらも】AIはなぜ説明が出来ない間違いをするのか AIとディープラーニングの限界

 もしも、どの様なことでもこなせる汎用人工知能が出来てしまえば、今度はAIがAI自身の能力向上作業を独自にしていくことが出来るため、人間が関与しなくても自分で能力を高め始めることとなる。そうすると、AIはもう人間の能力を超えてしまい、自分の意思で考え進化し続け、どこまで能力を高めるのか分からなくなる日が来るようだ。

 このことを「シンギュラリティ」と哲学者のジョン・サール氏が名付けている。その時が来る日を未来学者のレイ・カーツワイル氏が予測している。彼は、シンギュラリティが 2045年に到来すると予言している。その時にはAIは意識をもち、人間のように思考しているはずだ。「シンギュラリティ」つまり「技術的特異点」がやってくるわけだが、これまでの技術的発展以上に急速に開発が進み、社会生活は激変するものと見られている。

 現在は、AIが人間の仕事をこなして人間が失業してしまうと懸念されているが、現在行われている作業のうち、定型作業は単能で良いので早期にAIが取って代わると考えられている。銀行業務・税務・法務など現在では特殊な能力と考えられている仕事は、むしろ法則が決まっているだけにAIが取って代われる仕事と言える。

 また最近、自動車の運転支援システムとして、AIが緊急ブレーキをかけたり、前車に追従して走ったりして、手放し運転が出来るまでになってきている。単能AIが使われ始めているわけなのだが、最後の決断は人間が行うことが前提となっている。

 AI兵器についても、殺傷を行う最後の決断は人間が行うように求められており、人間の責任が果たせる範囲は単能AIまでなのかもしれない。しかし、いったん自律的にAIのプログラムをAI自身が改良する能力が出来てしまうと、人間の指示の優先度はAIが決めることとなってしまう。するとAIは自立して、人間の判断を上回る賢さで物事を判断することとなる。

 その日が近いことが、いまだに信じられない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連記事

最新記事