AIがアイドル生成のゲーム「Gene A.I.dols」 新会社設立し5月にベーターリリース

2019年4月29日 09:12

 AIとブロックチェーンテクノロジーを組み合わせたDappsゲーム「Gene A.I.dols」を開発するGene A.I.dolsプロジェクトは26日、新会社「ジーンアイドル」を設立し、5月に「Gene A.I.dols」のオープンベーターをリリースすると発表した。スイスに本社を置くICOVO AG、データグリッド(京都府京都市)、アマツ(東京都渋谷区)らが中心となり共同出資し、ICOVOの小幡拓弥COO(最高執行責任者)が代表取締役社長に就任する。

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 Gene A.I.dolsは自分だけのバーチャルアイドルを生成・育成するゲームだが、よくあるアイドル育成ゲームと異なるのは、仮想通貨に使用されているDapps(分散型アプリケーション)ゲームである点だ。ブロックチェーン技術を使用しており、イーサリアムのスマートコントラクト機能により人工遺伝子をトークン化しているため、対応したウォレットを利用して譲渡や交換ができる。

 アイドルの容姿は、データグリッドが開発したクリエイティブAIにより人工遺伝子から生成される。さらに実在の人物の容姿と声から人工遺伝子を作り出すこともでき、そうした遺伝子とアイドルの人工遺伝子をかけ合わせて新しいアイドルを生み出すことも可能だという。

 クリエイティブAIにはGAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれる技術が使われており、顔画像を学習させ架空のアイドルを自動生成できるという。また5月に新会社への出資を検討しているオルツ(東京都千代田区)の、話者適応技術によってアイドル固有の音声モデルを作ることも可能だ。

 将来的にはVRへの対応を目指しているという。また人工遺伝子に組み込まれたアイドルの音声モデルと対話エンジンを使い、アイドルとの会話も可能にしたいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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