医療資格者に特化のクラウドソーシング「Dspace」開始 医療現場の課題解決へ

2019年4月15日 21:52

 SPARKLINKS.(東京都港区)は15日、医療に特化した新しいクラウドソーシングサービス「Dspace」のベータ版を開始すると発表した。Dspaceは、未だ解決を見ない長時間労働や女性の活躍といった、医療現場に根深く残る種々の課題解決のために開発されたサービス。医療系求人の掲載や、医療系国家資格保有者とクリニックをはじめとする医療施設、士業や一般企業などが双方向的に仕事の依頼・受託ができる。

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 Dspaceは、歯科医師でもあるSPARKLINKS.の代表取締役川端育氏が直面した問題がきっかけとなって生まれたサービスという。川端氏は出産後、仕事と育児の両立の難しさに直面。さらに周囲にいた育児中の多数の医療関係者からも復職に悩む声が非常に多く、医療業界が抱える大きな問題を解決する働き方の模索が始まった。

 医療業界の問題は、他業種と比較して仕事の流通性が低いことや、診療時間が長時間である上に、0か100の働き方を求める職場が多いことに集約されるという。これには医局制度内や友人知人の伝手といった、狭い世界の中で仕事が決まってしまう業界の閉鎖的な部分が大きな影響を及ぼしていると分析。そこを変革・解決する目的で開始されたのが、双方向的で高い自由度を担保するという求人媒体Dsapceだ。

 Dspaceは、医療関連の国家資格を持っていれば、その専門性を活かして「好きな時間・場所・条件」で仕事を受託することができる。またカレンダー機能を活用すれば、パート・スポットの仕事の「募集・応募の可視化が可能」だ。さらに一般企業・士業に対するアウトソーシングや、共同開発等も行える。

 会員登録をすることができるのは、医師・看護師・薬剤師・歯科医師・獣医師といった医療系国家資格を保有する個人と、医療施設・一般企業・士業系の法人だ。入会の際に認証審査が行われるため、安心してサービスを利用することができる。

 利用料金は、医療系国家資格保有者は無料。医療機関であれば月額0円~5万円。一般企業・士業は月額3万円~30万円となっており、成功報酬等は設定されていない。支払方法はクレジットカードのみ。ユーザー同士の報酬の授受に関しては、取引者同士で直接行われる。

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