小惑星探査機「はやぶさ2」、リュウグウへの1回目のタッチダウンに成功

2019年2月22日 17:24

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンに成功し、サンプル採取のための弾丸発射も無事成功に終わったことを報告した。

【こちらも】小惑星「リュウグウ」には砂がない 地上探査機「ミネルバ2」が解明 JAXA

■太陽系の起源解明が期待される小惑星「リュウグウ」

 2014年12月3日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機によって打ち上げられたはやぶさ2は、JAXAが開発した小惑星探査機だ。地球の近傍に位置する小惑星リュウグウへの着地およびサンプルを採取することが、ミッションに掲げられている。

 地球から約3億4,000万キロメートル彼方にある直径約900mのリュウグウは、表面の岩石中に有機物などを多く含むと考えられている「C型小惑星」に属する。はやぶさが探索した小惑星イトカワのような、主な材料が岩石質と推定される「S型小惑星」よりも、太陽系初期の情報を多く保っていることが期待されている。

■困難を極めたはやぶさ2の着陸予定地選定

 はやぶさ2は2018年6月23日に、リュウグウから約40kmの距離まで接近した。はやぶさ2はいくつかのフェーズでリュウグウの探査を続け、撮影した画像から着地予定地がJAXAによって慎重に検討された。

 着地する際に探査機の損傷を防ぐため、高さ60cm以上の岩を避けるなど、岩の高さが詳細に分析された。その結果幅6m程の地点「L08-E1」に着地することが、2月6日に発表された。

 はやぶさ2のリュウグウ表面へのタッチダウンは、当初の予定だった2018年10月から延期されている。もうひとつの着陸候補地だった「L08-B1」は、幅が約12mと「L08-E1」より広いが、小惑星表面に降ろしたターゲットマーカーから遠く、誘導精度が悪いというデメリットを抱えていた。苦渋の選択が迫られる中、JAXAは最終的にL08-B1をタッチダウン予定地に決定した。

 JAXAによると、はやぶさ2から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のための弾丸発射を含むタッチダウンのための指示が実施されたことを確認したという。これにより、JAXAはリュウグウへのタッチダウンが成功したことを確認。タッチダウン後、はやぶさ2はリュウグウから上昇してホームポジションに戻り、正常に運用されているという。

 はやぶさ2は、年内に最大であと2回のタッチダウンが予定されており、2019年末に地球への帰還の途につき、2020年末に地球に帰還する予定だ。サンプルの回収に成功すれば、太陽系空間に存在した有機物や水がどのようなものだったかが研究され、生命の起源にも迫ることができると期待される。(記事:角野未智・記事一覧を見る

関連記事

最新記事