中国:家電大手コンカの副社長がシャープ入り、テレビ事業をてこ入れか

2013年6月20日 10:34


*10:34JST 中国:家電大手コンカの副社長がシャープ入り、テレビ事業をてこ入れか
中国の家電大手、康佳集団(コンカ・グループ)で副社長を務めていた穆剛氏が、シャープ<6753>中国現地法人のAV部門責任者に就任したことが分かった。現地ニュースサイト「騰訊科技」(19日付)などが報じたもので、シャープは今回の人事により、苦戦の続く中国でのテレビ事業をてこ入れする狙いと指摘されている。

コンカの発表によると、穆氏は「個人的な理由」により同社副社長を辞任。騰訊科技の取材では、すでにシャープ中国現法のAV本部総経理に就任していることが判明している。

穆氏は2007年から2010年まで、コンカでテレビ事業の責任者を担当。営業面の能力の高さを評価され、2011年にコンカの主力である白物家電事業の責任者となった。その翌年の2012年度には、コンカの白物家電の販売数が過去最高を記録している。

騰訊科技によると、じつは穆氏はかつて、シャープの中国現法で働いていた経歴があるという。このため、シャープは自社の事業や企業文化などに理解があり、かつ家電業界で実績を挙げてきた穆氏の起用により、テレビ事業のてこ入れを図る考えだとみられている。《NT》

関連記事

最新記事