うかい:来期V字回復を見込み、株価反発の局面が高まる

2012年12月2日 23:07

■製菓部門を立ち上げ、「たまプラーザ」にアトリエを新設、初年度売上60百万円を見込む

  高級和食・洋食レストランを運営するうかい <7621> (JQS)の株価は、1400円前半台から1400円台半ばとなり、反発の局面が高まっている。

  11月9日に第2四半期、通期業績予想を下方修正し、同日第2四半期の業績を発表したが、下方修正の要因が、人件費を1億22百万円増やしたことであることが分かり、その後、株価は穏やかに上昇している。

  前期は、大震災の影響により、緊急措置として、経費の削減を実行したが、思いのほか客足の戻りが速かったことからV字回復となり、増収大幅増益を達成した。そのため、今期は削減していた経費を戻したところ、第2四半期の業績は、売上高については前年同期を上回ったものの、利益面では大幅減益となった。

  その様な状況下、製菓部門を立ち上げ、「たまプラーザ」にアトリエを新設して、うかい独自の製菓の製造・販売をスタートしている。11月23日に各店舗に置き始めたところ、あっという間に売り切れるほど評判が好い。あくまで品質にこだわっていることからあざみ野店、横浜うかい亭、とうふやうかい鷺沼店の3店舗での販売を始めている。今後は、銀座店、表参道店、東京芝の店舗と徐々に店舗数を増やし、最終的には全店舗に来店したお客さんだけに販売する予定である。また、来年中には、Webでの注文に応じる計画。初年度は60百万円の売上を見込んでいる。

  また、飲食事業だけでなく、同社が運営する「箱根ガラスの森」は、Webサイトの人気ランキングで5位となる程の評判で、文化事業の売上も伸びている。

  今期は人件費の増加により、下方修正となっているが、来期は売上高119億円、営業利益6億60百万円、と再度のV字回復を計画している。

  業績が拡大すると共に、有利子負債の削減も進んでいて、08年の94億22百万円から今期は58億71百万円まで削減する見込み。そのため、財務基盤はますます強固となっている。的確な経営戦略の下、同社の業績は着実な拡大が期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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