【アナリストの眼】医療機器輸入のアイ・エム・アイ好業績、株価高値挑戦へ
2012年11月27日 10:51
<業績&株価分析>
医療機器輸入商社のアイ・エム・アイ <7503> (JQS)は、人工呼吸器を主力として、脳機能モニタ、赤外線酸素モニタ、体温管理機器、高機能患者シミュレータなどの販売・レンタル・メンテナンス事業を展開している。株価は戻り高値圏で堅調に推移している。今期(12年12月期)増益見通しを支援材料として、年初来高値が視野に入るだろう。
11月5日発表の第3四半期累計(1~9月期)業績(非連結)は、売上高が前年同期比0.6%増、営業利益が同6.7%増、経常利益が同6.2%増、純利益が同4.7%増だった。高機能患者シミユレータなどが低調だったことや、利益貢献度の低い商品の撤退・縮小などで小幅増収にとどまったが、メンテナンス事業が堅調だったことなどで営業増益だった。
通期見通しについては前回予想を据え置き、売上高が前期比4.3%増、営業利益が同3.9%増、経常利益が同2.3%増、純利益が同3.8%増としている。メンテナンス事業の需要が堅調なことに加えて、原価改善や販管費抑制などの効果も寄与する模様だ。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が72.0%、営業利益が76.6%、経常利益が77.1%、純利益が78.5%と順調な水準だろう。なお10月に広島、11月には長崎と千葉にレンタルショップを新規開設し、人工呼吸器レンタルサービスのプラットフォーム構築を推進している。
株価の動きを見ると、11月7日に戻り高値となる1563円を付けた。第3四半期累計業績を好感した形だろう。その後は上げ一服だが、概ね1500円台前半の戻り高値圏で堅調に推移している。26日の終値1545円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS185円68銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は3.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2059円76銭で算出)は0.7倍台となる。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復して短期調整の一巡感を強めている。また週足チャートで見ると上昇過程の中段保ち合いの形だが、13週移動平均線がサポートラインなって上放れの可能性があるだろう。指標面の割安感、業績面での安心感、そして成長分野である医療機器関連のテーマ性が支援材料であり、2月29日の年初来高値1620円が視野に入るだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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