秋のヘッドフォン祭2026、磁性流体のTechnics新旗艦と木曽檜の最上位機を展示
2026年11月8日 23:50
「秋のヘッドフォン祭 2026」が11月7日、東京・サピアタワーのステーションコンファレンス東京で開催された。Technicsの磁性流体ドライバー搭載ヘッドホン「EAH-A1000」や、オーディオテクニカの木曽檜製密閉型フラッグシップ「ATH-AWX7000」をはじめ、発売直後の製品から開発中の試作機までが並んだ。
主催はオーディオ専門店のフジヤエービック。リアルイベントとして通算42回目となり、会場には5階と6階を使用した。開催時間は11~18時で、入場無料、事前登録不要だった。主催者の事前案内では、70以上のブースで170を超えるブランドの製品を試聴できる規模としていた。
■Technics、40mmの磁性流体ドライバーを採用
Technicsブースでは、ワイヤレスヘッドホンの新フラッグシップ「EAH-A1000」を発売前に試聴できた。海外向けのEAH-A800に続くモデルで、9月29日に海外発表、日本では11月19日に発売予定だ。パナソニックが公表した月産台数は2000台である。
価格はオープン。PHILE WEBが報じた発表時の予想実売価格は税込6万6000円前後で、11月8日時点のフジヤエービックの予約価格は税込5万9400円となっている。カラーはブラックとプラチナグレージュの2色を用意する。
新開発の40mmドライバーには、EAH-TZ700や完全ワイヤレスイヤホンEAH-AZ100で培った磁性流体技術を採用した。磁性流体は、微細な磁性粒子を液体中に安定して分散させた材料だ。Technicsによると、磁石とボイスコイルの隙間に充填することで振動時の横方向のぶれを抑え、大振幅時の歪み低減を図る。
振動板には軽量で剛性の高いカーボンファイバーを使い、変形を抑えるコーン形状とした。スピーカー「SB-R1」にも採用したSSTエッジで、振動板を支える部分の上下動作の対称性を高める。ドライバー取付面の反響を抑えるバッフルフラット構造と、空気の流れを制御するアコースティックコントロールチャンバーも組み合わせる。
接続はLDAC、LC3を用いるLE Audio、Auracast、USBオーディオに対応し、3台のマルチポイント接続を備える。Auracastは、送信側から配信される音声を複数の対応受信機で聴く仕組みだ。Dolby Atmosに最適化した空間オーディオとヘッドトラッキングも利用できる。
ノイズキャンセリングにはフィードフォワード用6基とフィードバック用2基、計8基のマイクを使い、周囲の騒音や装着状態に合わせて制御する。同社公表の連続再生時間は、AAC使用時にノイズキャンセリング有効で約45時間、無効で約90時間。ヘッドバンドの「フローアーム」はスライダー側とハンガー側で断面形状を変え、イヤーカップは回転と折り曲げに対応する。
■ATH-AWX7000、木曽檜と越前漆を音響設計に融合
オーディオテクニカは、11月6日に国内発売した密閉型ヘッドホン「ATH-AWX7000」を展示した。国内価格は税込59万9500円。10月23日にパリのParis Audio Video Showで初公開された製品で、開放型フラッグシップ「ATH-ADX7000」と並ぶ位置付けだ。ATH-ADX7000の国内販売価格は、11月8日時点で税込55万8800円となっている。
ATH-AWX7000は、同社が「トゥルークローズドバックアコースティック(TCbA)」と呼ぶ設計を初めて採用する。同社によると、密閉空間の空気が押し返す力を生かしながら、振動板の変形を抑えて正確に駆動することで、低域のエネルギーと広いダイナミックレンジ、明瞭な中高域の両立を目指した。
58mmドライバーには、高分子フィルムと金属ドームを接合したHMD振動板を搭載する。接着範囲を外周側へ広げ、大入力時に接合部へ加わる応力を分散する構造だ。HXDT製造技術では、バッフル、磁気回路、ボイスコイル、振動板を同軸上に配置し、同社従来比で製造誤差を10分の1に抑えたとしている。
ハウジングは木曽檜を削り出し、職人が越前漆を手作業で塗って仕上げる。同社は、木材として成熟するまで樹齢300年もの年月を要する木曽檜を、厳重に管理された国有林から譲り受けたと説明する。1500年以上の歴史を持つ越前漆の仕上げは木目を引き立て、個体ごとに異なる表情を生むという。
イヤーパッドとヘッドバンドには和鹿革、フレームとアームにはマグネシウムを採用し、金属部は濃紺の勝色で仕上げた。出力音圧レベルは97dB/mW、インピーダンスは48Ω、ケーブルを除く重量は約353g。A2DC接続の着脱式ケーブルは、4ピンXLR端子の2.5mバランスケーブルと、6.3mm標準プラグの3mケーブルを同梱し、ハードケースも付属する。企画から製造までは国内の成瀬工場で行う。
AV Watchによると、試聴用の機器にはiFi audio「iDSD Phantom」、TOPPING「D900」「A900」「DX9 Discrete」、TEAC「UD-507」「HA-507」、ESOTERIC「N-05XE」、マス工房「Model465」などが用意された。組み合わせるDACやアンプを変えて聴ける展示となった。
■iBassoとHiBy、持ち運べるR2R採用機
MUSINは、iBassoのDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「D18 CROTALUS」を国内初展示した。国内発売は12月、想定価格は税込9万円程度。独自の「R2R Ultra」技術を採用する。
R-2RラダーDACは、Rと2Rという2種類の抵抗値を組み合わせた回路で、デジタル信号をアナログ信号へ変換する方式だ。抵抗値の精度や整合性が変換精度に関わるため、抵抗ネットワークと制御回路の設計が重要になる。
MUSINの展示案内によると、D18の最大出力は32Ω負荷でバッテリー駆動時1530mW、外部DC12V電源使用時1750mW。欧州販売店HiFi-Passionの掲載仕様では、4.4mmバランスヘッドホン出力のS/N比はAES17・A特性で128dB、チャンネルセパレーションは142dB、ノイズレベルは1.5μV RMSとなっている。
同店掲載仕様では、USB入力はPCM 768kHzとネイティブDSD512、同軸入力はPCM 768kHzとDoP256に対応する。バッテリー駆動時間は約9時間、重量は271gだ。携帯時と外部電源使用時で出力を切り替えて使える構成となる。
ミックスウェーブは、HiBy MusicのR2R搭載プレーヤー「RS2 II」と「RS2 II Gold Limited Edition」を展示した。11月下旬発売予定で、市場想定価格はそれぞれ7万9200円前後、10万5300円前後。上位機RS8 IIと同じDarwin IIIアーキテクチャを採用し、ミックスウェーブ公表値では4.4mmバランス出力が最大630mWとなる。
両機は最大2TBのmicroSDカードを2枚、合計4TBまで利用できる。通常モデルは156g、真ちゅう製のGoldモデルは240gで、Goldは中国市場を除き世界500台限定だ。抵抗ネットワークに加えてFPGAによるデジタル処理も組み合わせ、小型筐体で音づくりの自由度を確保する設計である。
■final、個人最適化を有線イヤホンへ
finalは、個人最適化技術DTASを有線イヤホンで利用する「DTAS DAC mini」の試作機を出展した。DTASは、完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」に採用されている技術だ。AV Watchによると、年内発売を目指しており、価格は5000~6000円程度を見込む。
専用ヘアバンドを装着し、スマートフォンのカメラで頭部、耳、肩などの形状をスキャンして、身体特性に合わせた音色プロファイルを生成する。スマートフォンとDACを接続して設定すれば、PCや別のスマートフォンにつないだ際にも個人最適化を適用できるという。
AV Watchによると、スキャンは左右を向いて停止する手順から、頭をゆっくり動かす方式へ簡略化する。対応イヤホンはE500とVR3000の2機種から始め、ASMRや空間表現に重点を置いた調整を行う。
約40gのワイヤレスオンイヤーヘッドホン「PORTA」も展示した。エアワイヤー構造のヘッドバンドで頭部との接触を減らし、左右のユニットにはそれぞれ充電用USB-C端子を備える。密閉型フラッグシップヘッドホン「DX10000 CL」は予約なしで試聴できた。
クラウドファンディングで先行販売中のワイヤレスイヤホン「ZE3000 ASMR for TINGLE」と「VR3000 PRO for Gaming」も並んだ。後者では、PCにつないだクレードルに無線ドングルを装着する構成を展示し、接続を安定させる使い方を紹介した。
DITAは「KA1」と「Destin」を国内初公開した。finalの公式説明では、KA1はヘッドバンドとイントラコンカ型ハウジングを組み合わせたセミオープン型で、Destinは「Ventura」の設計を受け継ぐチタン振動板のイヤホンとなる。AV Watchによると、KA1はUSB-Cプラグの付属ケーブルとMMCX・2ピン接続に対応し、想定価格は約4万5000円、発売時期は未定。Destinは年内発売、40万円以下を見込む。
■FIIO、デジタルトランスポートとBluetoothアンプ
エミライは、FIIO、iFi audio、自社ブランドemの製品を展示した。FIIOの「DT11」は、外部DACやアンプへデジタル信号を送るポータブルデジタルトランスポートだ。DACやヘッドホン出力を省き、背面にマグネット吸着機構を備える。
AV Watchによると、DT11は光出力1系統、トランス絶縁の同軸出力2系統、最大9W給電のUSB-Cを搭載する。M27と同じFPGAと2基のフェムト秒水晶発振子を採用し、今冬発売予定だ。
Bluetoothアンプ「BTR19」は、BTR17に続くシリーズ最上位機として参考展示された。ESS製ES9027PROを2基、TI製オペアンプを10基搭載し、最大1500mW出力をうたう。タッチディスプレイとマグネット吸着機構を備え、AV Watchが報じた発売予定は12月、想定価格は5万9400円前後。BTR25も12月に2万1560円前後を見込む。
同誌によると、11月発売予定の製品にはCDプレーヤー「DM15」(4万7300円前後)とトライブリッド型イヤホン「FX25」(14万8500円前後)がある。今冬には平面磁界型の開放型ヘッドホン「FT15」(8万8000円前後)、CDトランスポート/プレーヤー「DP11」(3万3000円前後)も予定する。
ゲーミング向けには、今冬発売予定のサウンドカード「MAGE」(3960円前後)と、オーディオインターフェース/ヘッドホンアンプ「KG13」(海外価格125米ドル前後)を展示した。開放型イヤホン「FF17」、DAC内蔵真空管アンプ「TS13」、ワイヤレスヘッドセット「FG5」、ブームマイク付きケーブル「LL-3.5A」も並んだ。
■iFi audioの調整機能とemのMEMS試作機
iFi audioは、アナログヘッドホンアンプ「iCAN Phantom 1.5」を展示した。AV Watchによると、バランス接続で最大1万5000mWの出力を持ち、入力段を半導体とGE5670真空管で切り替えられる。従来機からゲインとiEMatchの設定幅を広げ、VUメーター表示を追加した。発売時期と価格は未定だ。
「iDSD GR2 MT」は、プロデューサーのスティーブ・レヴィーン氏がチューニングしたMaster Tunedモデルとなる。同誌によると、専用デジタルフィルターを搭載し、基板素材、DACのI/V抵抗、アンプ用コンデンサーも変更する。今冬発売予定で、想定価格は13万2000円前後だ。
12月発売予定の周辺機器として、DAC内蔵USB-Cイヤホンケーブル「GO Cable」(1万4300円前後)、Bluetooth送信ドングル「UP Play」(1万780円前後)と「UP Play Max」(1万6500円前後)も紹介された。価格と発売予定はいずれもAV Watchの会場取材による。
emの「NEXIEM Linear」は、xMEMSのフルレンジMEMSドライバー「Montara Plus」を使うUSB-Cイヤホンの試作機だ。MEMSは微小電気機械システムの略で、半導体の微細加工技術などを利用する。xMEMSはシリコンを用いた圧電駆動のスピーカーで、製造精度や個体間の均一性を特徴に挙げている。
AV Watchによると、Linearのケーブル部には専用バイアスアンプ「Aptos2」と、384kHz/32bit対応DAC「CX31993」を内蔵する。会場では2仕様の開発サンプルを比較試聴でき、エミライは製品開発に向けた意見を募った。
■Noble、SENDY AUDIOなどの新イヤホンとヘッドホン
アユートは、Noble Audioの完全ワイヤレスイヤホン「FoKus Astrid」を世界初展示した。AV WatchとPHILE WEBによると、8.3mmダイナミック型、6mm平面磁界型、BA型を組み合わせた3ドライバー構成で、LDACとaptX Adaptiveに対応する。今冬発売予定、想定価格は9万9000円前後だ。
ANCと外音取り込みを備え、公表された再生時間はイヤホン単体で最大8時間、ケース併用で最大40時間。ケースはワイヤレス充電にも対応する。異なる方式のドライバーを完全ワイヤレスの筐体に収めた点が特徴となる。
SENDY AUDIOは、木製ハウジングの開放型「Peacock PRO」と密閉型スタジオモニター「Sendy Pro TG-X1」を展示した。Peacock PROはPETとカーボンの複合振動板を使う88mm平面磁界型、TG-X1はPETとチタンの2層複合振動板を使う50mmダイナミック型だ。AV Watchによると、今冬発売予定で想定価格はそれぞれ30万円前後、6万円前後となる。
同ブースにはAstell&KernのDAP「PD5」や、AZLAの有線イヤホン「TRINITY」のREDモデルも並んだ。MUSINでは、新たに取り扱うOASEARのイヤホン5機種を試聴展示し、MIZERはダイナミック型1基、BA型4基、静電型4基を搭載する構成として紹介された。
OASEARのALIOTHは、ダイナミック型1基、BA型4基、マイクロ平面磁界型4基と4ウェイクロスオーバーを採用する。HEXEは9.2mmベリリウムコートのダイナミック型とカスタムBAを組み合わせ、マイク付きUSB-C版と4.4mmバランス版を用意する。AV Watchが報じた11月発売予定の価格は、ALIOTHが約18万円、HEXEが約1万8000円だ。
■ゲーム用途にも広がるDACと交換可能なバッテリー
ミックスウェーブの展示では、HiBy Digitalの据え置き型DAC/アンプ「BD100」がマイク入力への対応を打ち出した。AV Watchによると、年内発売予定で想定価格は2万6000円前後。CS43198を2基搭載し、PCM 768kHz/DSD512、最大1087mW出力、Bluetooth 5.4、LDAC、aptX Losslessへの対応を掲げる。
シンガポールのKOTORI Audioからは、BA型6基と静電型2基を搭載する「Project 787」が展示された。同誌によると、3Dプリントの音響チャンバー、チタンとステンレスの筐体、DITAのAwesome Plug V2を採用し、年内に30万円前後での発売を見込む。
メディア・インテグレーションは、beyerdynamicの「AVENTHO Y」を4色で展示した。丸型のオーバーイヤー製品で、低遅延USB-Cドングルと着脱式ブームマイクを備える別売りアクセサリーも用意する。日常の音楽鑑賞に加え、ゲームや通話への用途拡張を想定した設計だ。
ゲーミングヘッドセット「MMX 100 Wireless」も試聴できた。AV Watchによると、ベロア素材のイヤーパッドを採用し、低遅延ドングル、Bluetooth、USB有線、アナログ有線接続に対応する。両製品ともイヤーパッドとバッテリーを交換でき、長く使うための保守性を訴求した。
■Skullcandyの先行販売とBrise Audioの周年モデル
GREEN FUNDINGブースでは、Skullcandyの「Crusher 1080 ANC」と「Method 360 ANC City Nights Collection」を展示した。11月8日時点の募集終了予定は、Crusher 1080 ANCが11月9日、Method 360 ANCが11月30日となっている。
Crusher 1080 ANCは、低音に合わせて振動するCrusher Bassを搭載し、イヤーカップのホイールで強度を調整できる。AV Watchによると、Boseがサウンドチューニング、ANC、空間オーディオなどを監修する。Method 360 ANC City Nights Collectionは、Bose監修の完全ワイヤレスイヤホンを夜の街のネオンをイメージした限定3色に仕上げたものだ。
Brise Audioは「FUGAKU 10th Anniversary Edition」を展示した。専用ケーブルとアンプ内部の信号配線にNISHIKI線材を用いたポータブルオーディオシステムで、直販価格は400万円。受注は12月31日23時59分まで、初回15台は11月、2回目以降は2027年3月から順次出荷予定となる。既存FUGAKUユーザー向けのアップグレードは240万円だ。
同社はUSBアイソレーターの試作機も出展した。AV Watchによると、14層PCBトランスによる電力絶縁を用い、補助電源なしで動作する設計となる。USB-C入出力を備え、ポータブル用途も想定して2027年の発売を予定する。
■1万円台のUSB DACから高価格帯ケーブルまで
4Leafブースでは、NICEHCKのUSB DAC「PureAural」が参考展示された。DACチップにシーラス・ロジックのデルタシグマ方式CS43198、オペアンプにSGM8262を採用する。AV Watchによると、予価は1万1700円、PCM 384kHz/32bitとDSD256に対応し、出力は32Ω負荷で210mWとなる。
同ブースでは、デュアルキャビティ構造のダイナミック型イヤホン、LOOB AUDIO「Cascade」と「Grace」も展示した。同誌によると、12月から取り扱い予定で、予価はそれぞれ1万1970円、1万5880円。ARTPICAL「SATAN」は、ダイナミック型2基、BA型4基、マイクロ平面磁界型4基を組み合わせ、予価は31万2800円となっている。
TANCHJIMは、USB-C接続の「BUNNY for Gaming」を11月に約5000円で発売予定だ。AV Watchによると、ダイナミック型1基とBA型4基の「KASIER」も11月に約2万2000円、ダイナミック型1基とBA型6基にパッシブユニットを加えた「MIST」は年内に10万円以内を見込む。
完実電気では、Meze Audioの高純度銀導体ケーブル「ULTRA CABLE」と、10月2日発売の平面磁界型開放型フラッグシップ「ARTA」を展示した。主催者掲載の出展案内によると、ULTRA CABLEは11月下旬発売予定で、端子と長さに応じて税込20万~35万円前後。はんだを使わず16芯から8芯へ連続して編み上げる構造を特徴とする。
AV Watchによると、完実電気の展示エリアにはSHURE、FOSTEX、Audeze、Burson Audio、Dan Clark Audioなども並んだ。同ブース内では試聴してスタンプを3つ集めると福引に参加できる企画も行われた。
■多方式ドライバーと小型ワイヤレス機も展示
オーツェイドは、Maestraudioの限定モデル「CLOWN」と「WISTAIR」を展示した。AV Watchによると、予価は各2万5000円前後。ステージモニター「STAGEAR」と同じ筐体にリスニング向けの調整を施し、CLOWNはアップテンポな楽曲、WISTAIRは女性ボーカルを楽しむ方向で音づくりを行う。
CLOWNは10mmチタンコートのダイナミック型と5.8mm RST、WISTAIRは10mmダイヤモンドコートのダイナミック型と5.8mm RSTを組み合わせる。水月雨の「DOTS」は、天然木ドームを使う10mmダイナミック型を小型のビーンズ形状に収めた完全ワイヤレスイヤホンだ。AV Watchによると、4マイクの適応型ANCとLHDC-Vに対応し、12月に1万5000円前後での発売を予定する。
SOUNDPEATSは国内の試聴イベントに初出展し、発売済みの「Aura Nebula」を展示した。同社はダイナミック型1基、6mm平面磁界型1基、BA型2基、マイクロ平面磁界型1基を3ウェイクロスオーバーで組み合わせる。ANCとaptX Lossless、LDAC、LC3に対応するほか、会場には今後発売予定のイヤカフ型「CC3 Pro」とBluetooth送信ドングルも並んだ。
ソニーはウォークマン「NW-WM1ZM3」「NW-WM1AM3」「NW-ZX900」の比較試聴を別室で実施し、6階ホワイエで整理券を配布した。AV Watchによると、3機種は10月16日に発表された製品で、11月6日発表の復刻ヘッドホン「MDR-3R」も展示された。
Denon/Bowers & Wilkinsは、Bluetoothレコードプレーヤー「DP-500BT」と「Px8 S2 McLaren Edition」を組み合わせた試聴を実施した。AV Watchによると、ゼンハイザーは「MOMENTUM 5 Wireless」のラベンダーとブロンズ、「MOMENTUM True Wireless 5」、同社初のイヤカフ型「ACCENTUM Clip」を展示した。
今回の展示では、素材と加工を重視する高級機、身体形状に合わせる個人最適化、ゲームや通話にも使えるDACやワイヤレス製品という方向性が並んだ。木材や振動板、信号処理の設計に加え、装着感、接続方法、部品交換のしやすさまで、製品選びの比較軸が広がる展示となった。