バンス米副大統領、中間選挙大敗「原因は戦争、誰もが知っている」 イラン戦争に言及

2026年11月5日 11:33

 JD・バンス米副大統領は4日、共和党が中間選挙で大敗した主な原因はイランとの戦争だとの見方を示し、今後の党のあり方について「正直な議論」が必要だと訴えた。3日投開票の中間選挙では、民主党が上下両院で多数派を奪還した。

■「問題は投票率ではない」

 バンス氏は4日、X(旧ツイッター)に長文を投稿して選挙結果を分析した。共和党の支持者の多くは投票所に足を運んだものの、自分たちの懸念が顧みられていないとして党を罰するため、民主党に票を投じたと指摘した。

 バンス氏は投稿で「投票率の面で改善の余地があった場所があったことは間違いない。しかし、主な問題は投票率ではない。主な問題は、2024年にトランプ・バンス陣営に投票した多くの人々が、2026年には民主党に投票したことだ」と述べた。

 さらに、信頼する世論調査専門家から、選挙戦終盤の経済面のメッセージが「十分に鋭くなかった」と指摘されたことについては、その通りだろうと認めた。そのうえで「負けた本当の理由は、ほとんど誰の目にも明らかだ」と続けた。

 「負けた理由は戦争だ。大統領自身も昨夜そう語った。それだけの価値があった、今後6年間上院を失うだけの価値があったと主張したいなら、そうすればいい。払う価値のある代償だったと主張すればいい。賛成であれ反対であれ、少なくともそれは正直だ。だが、なぜ負けたのかは誰もが知っている。これからどこへ向かうのかについての正直な議論は、そこから始めなければならない」とバンス氏は記した。

 バンス氏は最後に、米国の将来については「希望を持っている」と表明した。「だから言っただろう」と言いたい人はそうすればいいとしたうえで、「自分と世界観を共有する共和党員」の当選に力を貸してほしいと呼びかけた。

■トランプ氏「正しいことをした」

 ドナルド・トランプ大統領も、米国をはじめ世界でガソリン価格の高騰を招いたイラン戦争が選挙結果に影響したと認めた。ただ、戦争に踏み切った判断は後悔していないと述べた。

 トランプ氏は開票が進む中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し「イランはその一因だった」と語った。「そのことは考えていない。私は正しいことをした。もう一度同じことをするだろう」とも述べた。

 トランプ氏はさらに、有権者を共和党から離反させたのは戦争そのものではなく、燃料価格の上昇だったとの認識を示した。

■イラン国会議長「米国民は戦争にノー」

 イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は、米国の有権者が戦争を拒否したとして選挙結果を歓迎した。

 ガリバフ氏はXに「良心からであれ生活費からであれ、米国民は『戦争にノー』と言った。われわれはこのメッセージを支持する」と投稿した。

 米国との交渉に関わってきたガリバフ氏は、米政府に対して警告も発した。米政府が国民の意思を裏切り、同氏が「国際的な資金提供者や脅迫者」と呼ぶ勢力に仕えるのであれば、「悪夢」に直面することになると述べた。

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