トランプ氏、テキサス州知事選で敗れたアボット氏を「RINO」と批判―民主党が州知事・上院の両議席を奪取
2026年11月4日 14:50
ドナルド・トランプ米大統領は、3日投開票の中間選挙のテキサス州知事選で民主党のジーナ・イノホサ州下院議員に敗れた共和党現職のグレッグ・アボット知事を批判した。今回の中間選挙では民主党が大きく躍進した。
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、「テキサス州知事のグレッグ・アボットが政治生活の最後の6カ月でRINOにならなければ、負けなかっただろう。彼は元のやり方に戻り、その結果は散々なものだった」と述べた。RINOは「名ばかりの共和党員(Republican in Name Only)」を意味する略語である。
イノホサ氏は、1995年にアン・リチャーズ氏が退任して以来となる同州の民主党知事となる。また、同州初のヒスパニック系知事となる。
■テキサス州上院選でもタラリコ氏が番狂わせ
テキサス州では、民主党のジェームズ・タラリコ州下院議員も番狂わせを演じ、連邦上院選で数十年続いた同党の不振に終止符を打った。タラリコ氏は全米が注目した選挙戦で、共和党のケン・パクストン州司法長官を破った。同選挙戦では、イーロン・マスク氏をはじめとする共和党支援者による広告支出が1億6000万ドル超(約253億円)に上った。
マスク氏は選挙前の週末、共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)とトランプ氏支持のミュージシャン、キッド・ロック氏がタラリコ氏を批判する動画に反応し、「タラリコには何か深刻な問題がある」と投稿していた。
しかし、民主党の躍進とパクストン氏自身の不祥事が、タラリコ氏の勝利を決定づけた。選挙戦ではパクストン氏の汚職疑惑が主要な争点となった。同氏は2015年に証券詐欺など重罪3件で起訴され、2023年には州下院が収賄、公共の信頼の乱用、内部告発者への報復、司法妨害などを理由に同氏の弾劾訴追を可決した。
この弾劾訴追の採決では、共和党議員60人が党派を超えて民主党に同調した。
パクストン氏は証券詐欺事件で、数十万ドルの賠償金の支払いと社会奉仕活動の実施に同意する公判前ダイバージョン(起訴猶予)合意を結び、刑事訴追を免れた。
今回の勝利により、タラリコ氏はテキサス州で1988年以来となる民主党の連邦上院議員当選者となる。
■トランプ氏「結果を受け入れる」
民主党は下院と上院の主導権を握った。トランプ氏は結果を認め、3日夜にニューヨーク・タイムズ紙に対し「その結果を受け入れる用意は完全にある」と語った。
トランプ氏は「民主党と協力していく。彼らと協力するのを楽しみにしている。おそらく何らかの合意に至るだろう」と付け加えた。
トランプ氏はこれに先立ち、共和党の大敗の責任を否定し、自身が立候補していれば結果は大きく違っていたと主張した。同氏は自らのソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、「私は投票用紙に載っていなかった。もし載っていたら、我々は地滑り的な大勝を収めていただろう!」と投稿した。
ただ、トランプ氏の支持率は11月も、経済運営に対する有権者の不満を背景に、政治キャリアにおける最低水準近辺にとどまっている。ロイター通信の最新世論調査では、トランプ氏の職務を支持すると答えた回答者はわずか32%で、過去最低を1ポイント上回る水準にとどまった。