トランプ米大統領「結果を受け入れる」 中間選挙で共和党惨敗、下院は約20年ぶりの大差に
2026年11月4日 13:53
ドナルド・トランプ米大統領は3日夜、民主党が大勝した中間選挙について、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に「結果を受け入れることに全く異存はない」と語った。
トランプ氏は「民主党と協力していく。民主党と一緒に仕事をするのを楽しみにしている。おそらく何らかの形で折り合いをつけられるだろう」とも述べた。
これに先立ち、トランプ氏は同日夜、共和党の惨敗について自身の責任を否定し、自分が出馬していれば結果は大きく違っていたと主張していた。
トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「私は投票用紙に載っていなかった。もし載っていれば、地滑り的な大勝を収めていた!」と投稿した。
■支持率は過去最低に近い水準
ただ、トランプ氏の支持率は、経済運営に対する有権者の不満を背景に、11月に入っても自身のキャリアで最低に近い水準にとどまった。ロイター通信と調査会社イプソスが10月29日から11月2日にかけて実施した最新の世論調査では、大統領としての職務を支持すると答えた人はわずか32%で、過去最低を1ポイント上回るにすぎなかった。
生活費の上昇を投票の「非常に重要」または「最も重要」な判断材料に挙げた有権者は、5人に4人近くに上った。この問題で民主党の方が優れていると答えたのは43%で、共和党を挙げた32%を上回った。
■下院民主党、トランプ氏への調査を予告
トランプ氏は、下院の主導権を握る見通しの民主党からの追及にも直面する。下院監視・政府改革委員会の委員長に就く見通しのロバート・ガルシア下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)は、トランプ氏側に「弁護士を雇え」と警告した。
ガルシア氏側は3日夜に出した声明で、同氏が「トランプ犯罪一家」、企業の汚職、国土安全保障省(DHS)と移民・税関捜査局(ICE)による権限乱用、エプスタイン文書の隠蔽に立ち向かうと誓ってきたことを改めて強調した。
下院で過半数を握ることで、民主党は監視調査の一環として召喚状を発行できるようになる。
共和党は惨敗に直面している。NBCニュースは、民主党が下院(定数435、過半数は218)で約244議席を獲得すると予測した。実現すれば、過去20年近くで最大の多数派となる。新議会は2027年1月3日に発足し、議員が宣誓就任する。
■上院でも共和党の有力候補が敗北
共和党にとって大きな痛手となったのは、南部サウスカロライナ州のダーリーン・グラハム上院議員と、ノースカロライナ州のマイケル・ワトリー前共和党全国委員会(RNC)委員長の敗北だ。ワトリー氏は、元州知事のロイ・クーパー氏(民主党)に敗れた。
グラハム氏は、7月に死去した兄のリンゼー・グラハム上院議員の後任として任命されていた。選挙戦では、州の経済問題を前面に打ち出した小児科医のアニー・アンドリュース氏(民主党)に敗れた。アンドリュース氏は、グラハム氏を兄と同じく、サウスカロライナ州民の現実を顧みないワシントンの既成勢力の一員だと批判していた。アンドリュース氏は、同州で1998年以来初めて選出された民主党の上院議員となる。
トランプ氏はこの選挙についてもNYTに言及し、「リンゼーが出馬していたら、どうなっていたと思うか」と問いかけた。
南部テキサス州では、ジェームズ・タラリコ州下院議員(民主党)がケン・パクストン州司法長官(共和党)を破った。同州で民主党が上院選に勝利するのは1988年以来で、州全体の選挙での民主党の勝利も30年以上ぶりとなる。