品川インターシティにグリーン水素設備 太陽光で製造、共用部の照明に活用

2026年10月25日 16:56

 日鉄興和不動産、住友生命保険、大林組の3社は10月23日、品川インターシティ(東京都港区)に太陽光由来のグリーン水素を製造・貯蔵し、発電に利用する設備を導入すると発表した。施設外の太陽光発電設備から長期契約で電力を調達する取り組みも始めており、水素活用と再生可能エネルギーの導入を通じて脱炭素化を進める。

 水素関連設備は、東京都の「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」の助成金を活用する第1号案件となる。屋上に設置する太陽光発電設備の電力で水素を製造し、水素吸蔵合金に貯蔵。必要な時間帯に燃料電池で発電し、施設内の共用部の一部照明に供給する。

 太陽光で発電できる時間と電力を使う時間のずれに対応し、再エネを有効活用する狙い。太陽光発電設備や蓄電池、水素の製造・貯蔵設備、燃料電池をエネルギー管理システム(EMS)で統合制御する。都市部の既存業務施設で運用データを蓄積し、将来の自立分散型エネルギーシステムとしての活用可能性も検証する。

 一方、再エネ電力の調達では、施設外の太陽光発電設備から電力系統を通じて電気を受け取る「オフサイトフィジカルPPA」を導入し、供給を開始した。長期の電力購入契約に基づき、電力と環境価値を一体で調達する仕組みだ。

 施設で使う電力の一部を賄い、年間約300万キロワット時の再エネ電力利用と、年間約1200トンの二酸化炭素(CO₂)排出量削減を見込む。

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