22日の米国株式市場はまちまち ナスダックは6月以来の下落率、AI関連株に売り
2026年10月23日 10:46
22日の米国株式市場はまちまちとなった。人工知能(AI)関連の巨額投資への懸念が再燃し、中東情勢の緊迫化に伴う原油高も重荷となる中、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が2.60%下落した。
ダウ工業株30種平均の終値は前日比11.89ドル(0.02%)高の5万2867.98ドル。S&P500種株価指数は93.74ポイント(1.21%)安の7663.43、ナスダック総合指数は693.99ポイント(2.60%)安の2万6008.85だった。S&P500は7月以来、ナスダックは6月上旬以来の大きな下落率となった。
ヘッジファンドの空売り積み上がりも注目されている。ブルームバーグは22日、ゴールドマン・サックスのデータを基に、株式に対する弱気の持ち高が過去5年の高水準に近づいていると報じた。相場が反発した場合、空売りを手じまう買い戻しが集中し、上昇を加速させる「ショートスクイーズ」が起きるリスクがあるという。
原油価格は、中東での攻撃拡大への警戒から上昇した。ロイター通信によると、イラン革命防衛隊の海軍は22日、ペルシャ湾北部で違法な石油の積み替えに関与していたとする船舶4隻を追跡し、21日に同時攻撃して炎上させたと発表した。さらに、ホルムズ海峡西方で別の3隻が機雷に接触したと主張した。
一方、周辺地域の石油輸送量は開戦前の水準を上回っている。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が船舶追跡会社Kplerのデータを基に報じたところでは、ホルムズ海峡経由と域内の代替ルートを合わせた中東からの石油輸送量は、10月18日までの1週間に日量平均2400万バレルを超えた。開戦前の2330万バレルを上回る。
米軍による航行支援や海峡を迂回するパイプラインの利用に加え、高い輸送収益を見込む船主や石油取引業者の活動が、攻撃が続く中でも輸送を支えている。
ただし、ホルムズ海峡を経由する輸送量は開戦前の水準に戻っていない。Kplerの暫定データでは、オマーン湾での船舶間の積み替えを含む輸送量は日量約1400万バレルで、開戦前の82%にとどまった。