ChatGPTにチャットの「ロック」機能、4桁PINで会話を履歴から非表示に

2026年10月22日 10:50

OpenAIは2026年10月20日、ChatGPTの選んだ会話を通常の履歴から非表示にし、4桁のアカウントPINなどで開ける「ロック済みチャット」の段階的な提供を発表した。画面共有や端末の貸し借り、共有端末の利用時に、個人的な相談や機密性の高い会話が人目に触れるのを防ぐための機能だ。

■通常の履歴から会話を分離

対象はChatGPTのFree、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduだ。Web版、iOS・Androidアプリ、macOS・Windows向けの新しいChatGPTデスクトップアプリで順次提供される。2026年10月22日時点では、アカウントによって利用開始のタイミングが異なる。

会話をロックすると、タイトルと内容が通常のチャット履歴、ピン留めしたチャット、通常の会話検索から非表示になる。ロックした会話は「プロジェクト」内の「ロック済みチャット」にまとめられ、閲覧時に4桁PINを入力する。対応するモバイル端末では、Face ID、Touch ID、端末のロック解除方法も使える。

OpenAIのヘルプによると、検索結果や別の端末の表示が更新されるまでには時間がかかる場合がある。iOSでは読み込み済みの会話内容がアプリの表示更新まで残ることもあるため、画面や端末を共有する前に、ほかの端末で開いているChatGPTも確認しておきたい。

■PINの設定と会話のロック方法

初めて会話をロックするか、ロック済みチャットの画面を開くと、PINの作成を求められる。4桁のPINを入力し、確認のためにもう一度入力する。同じOpenAIアカウントでサインインしている対応端末では、共通のPINを使う。

iOSのFace IDやTouch ID、Androidの端末認証は、端末ごとに任意で有効にする。これらの認証を利用していても、PINを変更する際には現在のPINが必要になる。

既存の会話は、その他のオプションメニュー「•••」から「チャットをロック」を選び、確認して移動する。初回は既存の会話をロックし、その後は「プロジェクト」内の「ロック済みチャット」から新しい会話を直接始められる。

■閲覧の許可は一時的、「今すぐロック」で終了

Web版とデスクトップアプリでは、閲覧の許可はPINを入力したブラウザーのタブまたはアプリのウィンドウに適用される。別のタブやウィンドウでは再認証が必要だ。認証したタブやウィンドウからしばらく離れると自動的に再ロックされ、Web版ではページの再読み込みやタブを閉じる操作でもアクセスが終了する。

iOSとAndroidでは、ロック済みの会話やその一覧画面から離れて1分後、またはアプリがバックグラウンドに移って1分後に、アクセスが自動的に終了する。すぐに閲覧を終えたい場合は「今すぐロック」を選ぶと、アクセスが終了し、サイドバーの会話タイトルも非表示になる。

通常の履歴に戻す場合は、会話のメニューから「チャットのロックを解除」を選んで確定する。iOSでは「ロックを解除」を選ぶ。これは一時的な閲覧とは別の操作で、解除後は通常の履歴や検索に再び表示される。

■ファイルの保護とPINリセット時の注意点

会話内でアップロードまたは作成したファイルも、会話をロックすると保護対象になる。ロック中はその会話内でのみ開け、ChatGPT Spaceなどのファイル保存領域では非表示になる。一方、別の保存場所や接続先サービスから取り込んだファイルには、元のアクセスルールが引き続き適用される。

OpenAIによると、この機能が変更するのは会話の表示場所と開き方だ。会話の保持期間やモデル改善への利用設定は従来どおり適用され、エンドツーエンド暗号化や独立した暗号化保管領域は追加されない。

EnterpriseとEduでは、ロック済みチャットもOpenAI Compliance Platformで取得できる会話メッセージログに含まれる。組織の保持方針やコンプライアンス要件が適用され、権限を持つコンプライアンスツールからアクセスできる。ワークスペース管理者によるチャットの直接のロック解除やPINのリセットはできない。

PINを忘れてリセットすると、すべてのロック済みチャットに加え、その中だけに保存された記憶情報と、以前のPINだけで保護されていたファイルなどが恒久的に削除される。OpenAIは、この操作は取り消せず、サポートでも削除された内容を復元できないとしている。現在のPINが分かる場合は、ロック済みチャットを保持したままPINを変更できる。

元記事: OpenAI Adds Locked Chat Feature to ChatGPT to Hide Sensitive Convos Behind PIN Codes

関連記事

最新記事