犬猫生活、9月全社売上高19.4%増、連結営業利益7億1600万円予想――動物病院子会社化

2026年10月19日 06:53

(業績予想・月次動向・銘柄分析)

■自社EC売上高14.4%増・定期会員数12.0%増、連結移行後の収益力と成長持続が焦点

 国産ペットフードのEC販売などを展開する犬猫生活<556A>(東証グロース)は10月16日、2027年4月期の連結業績予想と9月の月次実績を発表した。通期連結業績は売上高56億8400万円、営業利益7億1600万円、経常利益7億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益4億6800万円、1株当たり利益172円10銭を見込む。予想営業利益率は約12.6%となる計算で、主力のペットフード通販を軸とした収益基盤の拡大と、新規連結による事業展開が注目される。

 連結決算への移行は、茨城県守谷市で「守谷フォレスト動物病院」を運営する「どうぶつのもり」の全株式を取得し、10月1日付で連結子会社化したことによる。2027年4月期第2四半期から連結決算に切り替える。新規子会社の当期業績への影響は軽微と見込み、今回の連結予想は6月15日に公表した従来の個別業績予想と概ね同水準。業績予想の上方修正ではなく、連結移行に伴う新たな予想の公表となる。同社は中期経営計画に基づき動物病院事業の全国展開を進めており、既存のEC事業との相乗効果や収益源の多様化を目指す。

■9月も2ケタ増収・会員増を維持、前年同月比の伸び率は8月から鈍化

 9月の全社売上高は前年同月比19.4%増、自社EC売上高は同14.4%増、自社EC定期会員数は同12.0%増だった。5~9月の全社売上高は5カ月連続で前年同月を19%以上上回り、定期購入を中心とする顧客基盤の拡大が続いている。一方、8月は全社売上高26.3%増、自社EC売上高23.1%増、定期会員数24.3%増で、9月の前年同月比の伸び率はそれぞれ6.9ポイント、8.7ポイント、12.3ポイント低下した。3指標とも2ケタの伸びを維持しているものの、成長率には鈍化がみられる。今後は定期会員の増勢に加え、顧客単価や販売効率、利益率の動向が収益成長を見極めるうえで重要となる。なお、月次数値は未監査の速報値となる。

■株価は年初来高値から約42%下、株主優待新設と業績成長の評価が焦点

 10月16日の株価は前日比40円安の3145円で取引を終えた。4月27日の年初来高値5400円を約41.8%下回る一方、7月29日の年初来安値1810円からは約73.8%上昇している。今回の連結予想1株利益を基に算出した予想PERは約18.3倍、実績PBRは約4.0倍、時価総額は約86億円。今期の1株配当予想は0円だが、9月には公式オンラインショップで利用できる株主優待制度の導入を決定した。初回基準日は10月31日で、100株保有の場合は1500円分の優待券を年2回受け取れる仕組み。株価は年初来高値を大きく下回る水準にあるものの、7月の安値からは回復しており、今後は定期会員数の増勢持続と連結移行後の利益成長、動物病院事業の拡大を評価する動きが焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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