Ray-Ban Metaで呼びかけなしの音声記録、Metaは「問題は解決済み」と回答

2026年10月16日 11:59

Ray-Ban Metaの利用者から、音声アシスタントを呼び出していない会話がMeta AIアプリに記録されたとの報告が出た。MetaはAndroid Authorityへの回答で問題は解決済みだと述べた。原因や影響を受けた利用者の数は明らかにしていない。

■3台のグラスで会話が記録されたとの報告

Redditの投稿者は、Ray-Ban Meta (Gen 2)とRay-Ban Meta (Gen 3)を含む計3台で、「Hey Meta」と呼びかけずに交わした会話の音声と文字起こしがMeta AIアプリに残っていたと報告した。「Hey Metaなしで応答する」設定はオフにしていたという。

投稿者は、通常の会話中にグラス内側の通知灯が点灯したとも述べている。同じ投稿に寄せられたコメントには、呼びかけていないときに通知灯が点灯したという声もある。Android Authorityは報告例は限られるとし、この挙動を独自には再現していない。

投稿者によると、こうした挙動に気づいたのは最近のファームウェア更新後だった。MetaはAndroid Authorityに「この問題は解決済みです。Meta AIとのやり取りに関する音声ログは、設定からいつでも管理、確認、削除できます」と回答した。更新との関係や修正方法については説明していない。

■音声ログと撮影表示、それぞれの役割

Metaの日本語資料によると、グラス前面の白いキャプチャLEDは、写真や動画を撮影していることを周囲に知らせるためのものだ。今回の投稿者が会話中の点灯を報告したのは、グラス内側の通知灯である。利用者はMeta AIアプリの設定から音声ログを確認し、不要な記録を削除できる。

Ray-Ban Metaは日本でも販売されている。Metaは2026年5月にGen 2を、同年9月にGen 3を国内で発売した。今回の報告は、両世代のグラスを所有する投稿者から寄せられた。

音声を扱う機器では、残されたデータが利用者にどう見えるかもプライバシー上の論点となる。The Vergeは10月、音声や映像のファイルを保存せず、処理結果を文字起こしなどの形で残すAI機器を取り上げ、「録音」の捉え方を論じた。今回の投稿では、アプリに音声と文字起こしの両方が表示されたとされる。

■スマートグラスを巡るプライバシー上の背景

Ars Technicaは2026年3月、Ray-Ban Metaで撮影された映像を扱う委託作業員が、浴室内の人物など私的な場面を映した内容を見たという調査報道を伝えた。Metaは同誌への説明で、利用者がMeta AIに共有した内容を、サービス改善のため委託先が確認する場合があるとしている。

Metaは撮影表示を巡る対策も進めてきた。同社の日本語資料によると、Gen 2以降はキャプチャLEDが覆われたことを検知するとカメラを無効にする。LEDの物理的な改変を検知した場合にもカメラを無効にする更新を行ったという。

音声アシスタントのプライバシー問題は以前から報じられている。Gizmodoは、Amazon、Apple、Googleが2019年にそれぞれ利用者の音声データの扱いを巡って問題に直面し、その後、各社が収集などを拒否できる手段を導入した経緯を紹介している。

元記事: Are Meta’s Smart Glasses Secretly Recording You? Users Report Unprompted Recording

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