テスラ車のGrok、音声でWebページを開く機能がオーナー投稿で判明 正式発表はなし
2026年9月20日 00:48
テスラ車に搭載されたAIアシスタント「Grok」に音声で指示し、車載ブラウザで特定のWebサイトや記事を開く機能が、オーナーの投稿によって明らかになった。テスラはこの機能について個別の発表や利用案内を出しておらず、車両や地域によって利用できるかどうかが異なる可能性がある。
Grok自体の利用には、AMD製プロセッサを搭載した車両、対応する車両ソフトウェア、プレミアムコネクティビティまたはWi-Fi接続が必要となる。日本では2026年9月に2026年サマーアップデートの配信が始まっているが、音声によるWebページの表示について国内での正式な提供案内は確認されていない。
■音声指示で特定のWebページを表示
この機能が注目されたのは9月16日、バンクーバーを拠点とするコンテンツクリエイターのDevin OlsenがXに実演動画を投稿したことがきっかけだった。動画では、Grokへの音声による依頼を受け、車載ブラウザが指定されたページを表示している。
Olsenは、従来のテスラの音声コマンドよりも滑らかにサイトを開けたと説明する一方、機能がいつ有効になったのかは分からないとしている。同じ日には別のオーナーも同様の操作を紹介したが、投稿例だけでは提供対象となった車両の範囲や、有効化の時期までは判断できない。
テスラの2026年サマーアップデートでは、Grokが電話の発信、音楽の検索と再生、空調の調整、グローブボックスの開閉、車両設定の検索などに対応した。今回報告された機能は、その自然言語による操作対象を車載ブラウザにも広げるものとみられる。
テスラの公式サポートでは、Grokは現在ベータ版と位置付けられている。公式に案内されている車両操作にはナビゲーション、電話、音楽、温度調整、グローブボックスなどが含まれるが、特定のWebページを開く機能は明記されていない。
■自然な話し言葉でブラウザを操作
実演では、決められた短いコマンドを入力するのではなく、開きたいサイトや記事を自然な文章でGrokに伝えている。目的のページが正しく特定されれば、画面をタップしたり文字を入力したりせずにブラウザへ移動できる。
従来の音声コマンドにもブラウザを開く操作はあったが、Grokを介することで、利用者の発話からサイト名や記事の内容を読み取る、より柔軟な操作が可能になると考えられる。ただし、どのような依頼に対応するのか、検索結果から個別の記事をどのように選ぶのかといった詳細仕様は公表されていない。
Grokの処理にはネットワーク接続が必要で、テスラはプレミアムコネクティビティまたは安定したWi-Fi接続を利用条件としている。通信状況やGrokの利用上限、指定したページの検索結果などにより、動作が変わる可能性がある。
■AMD製プロセッサ搭載車が対象
テスラの公式サポートによると、車載Grokを利用できるのはAMD製プロセッサを搭載した車両である。対応車両かどうかは、センターディスプレイの「コントロール」「ソフトウェア」「追加の車両情報」からインフォテインメントプロセッサを確認できる。
Intel製プロセッサを搭載した車両は、現時点でGrokの公式な対応条件を満たしていない。一方、テスラはGrokが今後のOTAソフトウェアアップデートによって追加の車両で利用可能になる場合があるとも案内しており、Intel搭載車への対応が永久に排除されたとは公表していない。
Grokの利用に必要なソフトウェアについて、テスラの公式サポートは車両ソフトウェア2025.26以降としている。ただし、電話、音楽、空調などの拡張された車両操作は2026年サマーアップデートで追加されており、音声によるブラウザ操作については対応バージョンを示す公式情報がない。
■日本でもサマーアップデートの配信開始
日本では2026年9月14日ごろから、サマーアップデートを含む車両ソフトウェア2026.26.6.1の配信が報告されている。国内向けの車内リリースノートでは、AMD Ryzen搭載車を対象とするGrokコマンドの拡張が案内されている。
国内向けアップデートでは、Grokによる電話の発信、音楽の再生、空調の調整、コントロール画面の検索などが追加された。車載ブラウザについても、インテリアカメラと車内マイクをWebサイトから利用できる機能が加わり、カメラの利用は駐車中に限られる。
一方、音声指示で特定のWebページを開く機能は、国内向けリリースノートに独立した項目として掲載されていない。日本のAMD搭載車でも利用できるかどうかは、Grokの提供状況や車両ごとの有効化状態を含め、実車での確認が必要となる。
元記事: Tesla Grok Now Opens Websites by Voice: AMD Owners Gain Access, Intel Locked Out