三洋化成、ローズマリー原料の香り評価を可視化 3社共同研究で手法確立

2026年9月15日 18:28

■客観的指標の有効性を確認

 三洋化成工業<4471>(東証プライム)は、ナガセビューティケァおよび長瀬産業<8012>(東証プライム)と共同で、においセンサー「Flavo Tone」を用いた香気データ解析により、ローズマリー由来化粧品原料の香り評価手法を確立したと発表した。天然物由来原料は天候や産地などの要因で香りが変動しやすく、官能評価に依存してきた従来の品質管理では均一性の確保が課題となっていた。同研究は、香りの可視化と統計解析により、品質ブレを客観的に評価できる可能性を示したものである。

 評価では、Flavo Toneで取得した香気データを主成分分析(PCA)で解析し、クラスタの広がりを香りの差異の指標とした。原木や採取時期の異なるサンプルは明確に分布が分かれ、センサーが微細な違いを識別できることが確認された。ナガセビューティケァの独自蒸留法を適用したローズマリー蒸留水は、ロットが異なっても狭い領域に集積し、高い再現性と均一性を示した。また、他植物との比較ではクラスタが大きく離れ、製造現場での取り違えや異物混入の検知にも有効であることが示された。

 三洋化成は、Flavo Toneの販売や受託分析サービスを通じて品質評価のデジタル化を支援しており、今後は測定条件の標準化や判定基準の設定、異常検知精度の向上を進め、次世代品質管理システムの実装に向けて3社で連携するとしている。研究成果は第39回におい・かおり環境学会で発表された。 (情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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