サムコ、27年7月期は営業利益29.1%増予想、AI光通信需要を背景に受注残約2.2倍
2026年9月15日 08:14
(決算速報)
■化合物半導体向け売上高45.9%増、光通信関連の設備投資需要を取り込む
サムコ<6387>(東証プライム)は9月14日、2026年7月期決算と2027年7月期業績予想を発表した。半導体製造装置を手掛け、AIデータセンター向け光通信関連の設備投資需要を取り込み、今期は営業利益29.1%増を計画する。前期末の受注残高は前期末比123.6%増の114.57億円と約2.2倍に拡大。積み上がった受注の売上計上が、成長計画の実現を左右する。
■26年7月期は増収増益、営業利益率27.8%に改善
2026年7月期の単体業績は、売上高が前期比15.6%増の108億円、営業利益が同28.2%増の30.04億円、経常利益が同31.0%増の31.10億円、当期純利益が同31.4%増の22.30億円だった。営業利益率は前期の25.1%から27.8%に上昇した。
用途別売上高は、化合物半導体分野が前期比45.9%増の44.74億円、電子部品分野が同59.2%増の31.92億円と伸長した。一方、シリコン半導体分野は同52.7%減の7.88億円だった。品目別では、売上高の64.9%を占めるエッチング装置が同27.3%増の70.05億円となり、CVD装置の減収を補った。
■今期は売上高145億円を計画、年間配当75円を維持へ
2027年7月期は、売上高145億円(前期比34.3%増)、営業利益38.80億円(同29.1%増)、経常利益38.40億円(同23.5%増)、当期純利益27.40億円(同22.8%増)を見込む。予想1株当たり当期純利益(EPS)は341.12円。為替の前提は1米ドル=155円とした。2026年7月期の年間配当は前期比15円増の75円を予定し、2027年7月期も75円を維持する計画だ。
■受注拡大を収益につなげる生産体制の拡充に注目
9月14日の終値は8020円。最新の予想EPSと実績1株当たり純資産に基づくPERは23.51倍、PBRは4.12倍で、今期予想配当利回りは0.94%となる。今後は、受注拡大を着実に売上・利益につなげられるかが評価の焦点となる。生産体制の拡充に向けた取り組みとともに、中東情勢や供給網の混乱が事業に及ぼす影響も見極めたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)