Appleが9月10日未明に新製品発表へ Siri AIの対応機種と折りたたみiPhoneが焦点
2026年9月9日 14:45
Appleは米太平洋時間9月9日午前10時、日本時間9月10日午前2時から、秋のスペシャルイベント「おはよう世界。」を開催する。iPhone 18 Proシリーズや同社初の折りたたみiPhone、新しいApple Watchなどの発表が予想されているが、Appleが事前に明らかにしているのはイベントの開催日時などに限られ、製品構成や価格の多くは現時点で未確認情報である。
イベントでは、2026年6月に発表された新しい音声アシスタント「Siri AI」について、提供時期や対応機種の詳細が示される可能性もある。一部の高度なオンデバイスAI機能には12GBのメモリが必要になると報じられており、購入を検討する際は、新製品の実際の仕様と対応機能を確認する必要がある。
■新CEO体制で初の主要製品イベント
今回のイベントは、9月1日にAppleのCEOへ就任したジョン・ターナスにとって、就任後初の主要製品発表の場となる。Appleは2026年4月、取締役会がターナスのCEO就任を全会一致で承認したと発表していた。
ティム・クックはエグゼクティブチェアマンへ移り、世界各地の政策立案者との関係を含む一部の業務に引き続き関与する。ターナスは2001年にAppleへ入社し、ハードウェアエンジニアリング部門でiPhone、iPad、Mac、AirPods、Apple Watchなどの開発を統括してきた。
Appleの秋イベントはApple Parkで開催され、Apple公式サイト、公式YouTubeチャンネル、Apple TVアプリで配信される予定である。
■Siri AIは年内にベータ提供予定
Appleは2026年6月の世界開発者会議「WWDC26」で、Apple Intelligenceを基盤に再設計した「Siri AI」を発表した。ユーザーとの自然な対話に加え、画面に表示されている内容や、メッセージ、メール、写真などの個人的な文脈を理解し、複数のアプリにまたがる操作を支援することを目指している。
新しいSiriでは、過去の会話を確認できる専用アプリも用意される。ウェブ上の情報を使った回答、画面上のコンテンツに関する質問、メールの作成や写真の編集といったアプリ内操作にも対応する予定である。Appleは、Siri AIを2026年内にベータ版としてユーザーへ提供すると説明している。
処理はすべて端末内に限定されるわけではない。Appleによると、Siri AIはオンデバイス処理と、Apple Siliconサーバーで構成するPrivate Cloud Computeを組み合わせる。AppleとGoogleは、次世代のApple Foundation ModelsにGoogleのGeminiモデルとクラウド技術を利用する複数年の提携も結んでいるが、モデルはApple製品とPrivate Cloud Compute上で稼働すると説明している。
■12GBのメモリが必要とされるのは一部の高度機能
Siri AI全体が12GB以上のメモリを必須とするとの公式発表は確認されていない。一方、MacRumorsは、一部の高度なオンデバイスApple Intelligenceモデルについて、最低12GBのメモリを必要とすると報じている。
同報道で12GBが必要とされているのは、Siriの声の表現力や話す速さを調整する機能と、音声入力の認識精度を大きく高める機能である。この条件だけをもって、12GB未満のiPhoneでは新しいSiriの会話機能や画面認識、アプリ横断操作を全面的に利用できないと判断することはできない。
現行世代ではiPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone Airが12GBのメモリを搭載している。iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、折りたたみモデルについても12GBを搭載するとの予測があるが、正式な仕様は発表時の確認が必要となる。
標準モデルのiPhone 18とiPhone 18eは9GBになると予測されており、一部の高度な音声関連機能に対応しない可能性が報じられている。ただし、標準モデルの発表は2027年春になるとの観測があり、今回のイベントには登場しない可能性が高い。
■iPhone 18 Proと折りたたみモデルが登場か
9月のイベントでは、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxが発表されるとみられている。両モデルには、TSMCの2nmプロセスで製造されるA20 Proチップの搭載が予想されている。
TSMCの2nm世代は、ゲートがチャネルを囲むGate-All-Around構造のナノシートトランジスタを採用する。TSMCは同社の先行する3nm世代と比較し、同じ消費電力で10~15%の性能向上、または同等の性能で25~30%の消費電力削減を目標としている。これらは製造プロセスに関するTSMCの目標値であり、iPhoneの実際の性能を示すものではない。
カメラでは可変絞り機構の採用が報じられているが、搭載機種や絞り値、駆動方式などは正式発表されていない。iPhone 18 Pro Maxだけに搭載されるとの情報もある一方、Proモデル全体への採用を予想する報道もあり、現時点では確定していない。
Apple初の折りたたみiPhoneも発表される可能性がある。名称は確定しておらず、「iPhone Ultra」などの呼称が報道で使われている。書籍のように横へ開く形式で、外側に約5.5インチ、内側に約7.6~7.8インチのディスプレイを備えるとの予測がある。
薄型化に伴い、Face IDではなく電源ボタンに組み込んだTouch IDを採用し、望遠カメラを搭載しない可能性も報じられている。ただし、これらの仕様が避けられない物理的制約によるものか、Appleが製品設計上選択したものかは確認されていない。
折りたたみ部分の目立ちにくさやヒンジ素材についても複数の予測が出ているが、Appleによる公式な性能説明や実機による独立した検証はまだない。折りたたみモデルを検討する場合は、重量、厚さ、カメラ、生体認証、耐久性といった実際の仕様を発表後に比較する必要がある。
■価格は値上げ観測があるものの予測に幅
iPhone 18 Proシリーズでは、メモリ価格の上昇などを背景に値上げが予想されている。ただし、予測には大きな幅があり、米国で100ドル程度の上昇を見込む報道から、より大幅な値上げを予想する分析まで存在する。
折りたたみiPhoneの開始価格については、1999ドル前後から2300ドルを超える水準まで複数の予測が出ている。1ドル154円で単純換算すると約30万8000円から35万円超となるが、日本での販売価格は税制や為替設定などによって異なるため、国内価格はAppleの正式発表を待つ必要がある。
AIデータセンター向けの高帯域メモリ需要が拡大する一方、スマートフォンやパソコンに使われるメモリの供給にも影響が及んでいるとの分析がある。Appleもメモリ調達コストの上昇に直面していると報じられているが、部品別の具体的な調達額や、それが製品価格へどの程度転嫁されるかは確認されていない。
■Apple WatchやAirPodsの更新にも注目
イベントではApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4も発表されると予想されている。新しいプロセッサやヘルスケア機能の強化が報じられているが、Touch IDの搭載を含む個別の仕様は正式に確認されていない。
AirPodsの新モデルが登場する可能性もある。標準モデルとアクティブノイズキャンセリング対応モデルの2種類になるとの予測がある一方、製品名や機能、発売時期は未発表である。
Apple TV 4KやHomePod miniなど、スマートホーム関連製品が更新される可能性も指摘されている。ただし、今回のイベントで発表されるかどうかは明らかになっていない。
■予約開始日と発売日は正式発表後に確認を
iPhone 18 Proシリーズの予約受付が米太平洋時間9月12日に始まり、9月18日に発売されるとの予測がある。ただし、Appleはイベント前の時点で予約開始日や発売日を正式に明らかにしていない。
折りたたみモデルは初期供給が限られ、ほかのモデルより遅れて予約や販売が始まる可能性も報じられている。予約を検討する場合は、イベントで発表される対応機能、国内価格、発売日、供給状況を確認したうえで判断することになる。
元記事: Apple Surprise and Shine Preview: Siri AI Will Miss Most iPhones on Day One