WeChat「削除した相手が分かる新機能」のうわさは誤解―テンセントが仕様を説明

2026年9月5日 00:04

中国のSNSで9月3日、WeChat(微信)に「自分を連絡先から削除した相手を確認できる機能」が追加されたとの情報が広がった。テンセントのカスタマーサービスによると、話題となった画面は全ユーザー向けの新機能ではなく、連絡先が上限に達した状態で新たな友人を追加しようとした際に表示される整理用のポップアップだという。

■「単删提示」が中国の検索トレンド首位に

発端となったのは、WeiboやDouyin、WeChatのモーメンツなどで共有されたスクリーンショットだった。画面には複数の連絡先と、追加時期や最後に交流した時期などの情報が表示され、ユーザーが削除する相手を選べるようになっていた。

この画面を見た一部のユーザーは、WeChatが自分を一方的に連絡先から削除した相手を検出し、まとめて整理できる機能を追加したと受け止めた。9月3日には「微信单删提示」がWeiboの検索トレンド首位となり、全ユーザーが利用できる新機能への期待が急速に広がった。

テンセントのカスタマーサービスは同日、連絡先が上限に達した状態で新たな友人を追加しようとすると、既存の連絡先の一部を表示し、整理が必要かを判断できる画面が現れると説明した。

一方、WeChatは、自分を削除した相手を連絡先全体から一括して調べる独立機能を提供していない。話題となった画面でも、表示された候補を確認し、削除する連絡先をユーザー自身が選択する仕組みとなる。

■約1万人の上限到達時に表示

テンセントの説明では、個人アカウントが登録できる友人の上限は約1万人である。フォローしている公式アカウントやブラックリスト内のユーザーも件数に含まれ、上限に達すると既存の連絡先を整理しなければ新たな友人を追加できない。

今回のポップアップは、この上限に達したアカウントが友人を追加しようとしたときに表示される。そのため、連絡先が上限に達していない大多数のユーザーが、同じ画面を通常の設定画面などから呼び出すことはできない。

テンセントのカスタマーサービスは、自分を削除した相手を任意のタイミングで確認できる機能について、現時点では提供していないと回答した。利用者から寄せられた要望は製品チームへ伝えるとしているが、導入時期や開発計画は示していない。

■削除されたかはメッセージ送信時の表示で判別

現在のWeChatには、連絡先全体を対象に、自分を削除した相手をまとめて確認する公式機能はない。個別の相手との関係を確認する場合は、その相手へメッセージを送信した際に表示される案内が手掛かりとなる。

テンセントのカスタマーサービスによると、すでに自分を削除している相手へメッセージを送ろうとした場合、友人認証が必要であることを示す案内が表示される。相手からブロックされている場合には、メッセージが拒否されたことを示す表示が出る。

通信状態が不安定な場合などに現れる赤い感嘆符は、メッセージを送信できなかったことを示すものであり、それだけで相手に削除されたと判断することはできない。また、相手のモーメンツが見えなくなった場合も、公開範囲の変更など別の理由が考えられるため、削除を確定する手段にはならない。

■月間アクティブアカウントは14億3200万

テンセントが2026年5月に発表した同年第1四半期決算によると、微信と海外版WeChatを合わせた月間アクティブアカウント数は3月末時点で14億3200万となり、前年同期比で2%増加した。

巨大な利用者基盤を持つサービスだけに、限られた条件で表示される画面であっても、スクリーンショットが広がれば新機能として受け止められやすい。今回の一件では、約1万人という上限到達時の連絡先整理機能が、自分を削除した相手を自由に検索できる新機能として伝わったことで、短時間のうちに大きな話題となった。

元記事: WeChat Cannot Tell You Who Deleted You: Tencent Corrects Viral Chinese Hot-Search Claim

関連記事

最新記事