Alienware、699.99ドルの32インチ4K OLEDと560Hzのeスポーツ向けQD-OLEDを発表
2026年9月3日 11:16
Dell Technologiesは9月2日、ゲーミングブランド「Alienware」の新型OLEDモニター2機種を発表した。32インチの4Kモデル「Alienware 32 4K OLEDゲーミングモニター(AW3226Q)」と、eスポーツ向けの24.5インチモデル「Alienware 25 560Hz QD-OLEDゲーミングモニター(AW2527HX)」である。
AW3226Qは画質とPC・家庭用ゲーム機の両対応を重視し、2026年秋の発売を予定する。米国での想定価格は699.99ドルで、1ドル159円換算では約11万1000円となる。AW2527HXはリフレッシュレートやモーションの明瞭さを優先する競技志向の製品で、2027年初頭に発売予定だ。価格は発売時期が近づいた段階で発表される。
■AW3226Qは32インチの4K・165Hzモデル
AW3226Qは、31.5インチのフラットパネルに4K解像度のRGBストライプ タンデムOLEDを採用したゲーミングモニターだ。最大リフレッシュレートは165Hz、最小応答速度は0.03ms GtGで、NVIDIA G-SYNC Compatible、AMD FreeSync Premium Pro、VESA AdaptiveSyncに対応する。
RGBストライプ タンデムOLEDは、4層構造の発光レイヤーとRGBストライプのサブピクセル配列を組み合わせたものだ。Dellによると、従来とは異なるサブピクセル配列を採用した一部のOLEDパネルに比べ、文字の色にじみを抑え、ゲームだけでなく日常のPC作業でも文字を見やすく表示できるという。
パネルはDCI-P3色域を99%カバーし、工場出荷時にDelta E 2未満となるよう調整される。HDRのピーク輝度は1000ニトで、VESA DisplayHDR True Black 400とDolby Visionの認証を取得している。
映像入力はDisplayPort 1.4とHDMI 2.1 FRLを備える。HDMI端子は2基あり、対応するPCや家庭用ゲーム機を接続できる。USBハブ機能としてUSB Type-A端子2基、アップストリーム用USB Type-B端子、最大15W給電に対応するUSB Type-C端子も搭載する。
本体はAlienware 30のデザイン言語を採用し、Nova Blackカラーで仕上げられている。画面はフラットな16:9で、4辺を狭額縁とした。スタンドは高さ、チルト、スイベルを調整できる。
OLEDパネルの焼き付きや残像を監視、軽減するアルゴリズムも備える。製品保証は3年間で、OLEDの焼き付きも保証対象に含まれる。
■AW2527HXはフルHDで最大560Hz
AW2527HXは、24.5インチのQD-OLEDパネルを搭載した競技系FPSおよびeスポーツ向けモデルだ。解像度は1920×1080ピクセルで、Alienware製モニターとして過去最高となる560Hzのリフレッシュレートに対応する。最小応答速度は0.03ms GtGである。
開発にはプロeスポーツ組織のTeam Liquidが参加し、選手から得たフィードバックが本体やスタンドの設計に反映された。解像度よりもリフレッシュレート、応答速度、動きの見やすさを優先するプレイヤーを主な対象としている。
映像入力にはDisplayPort 2.1のUHBR13.5を採用する。Dellによると、560Hz動作時にもDisplay Stream Compressionを使用せずに映像を伝送し、入力から表示までの遅延を抑える設計だ。接続するPC側も、必要なDisplayPortの出力仕様に対応しているか確認する必要がある。
HDRではVESA DisplayHDR True Black 600の認証を取得し、ピーク輝度は1500ニトとしている。画面表面にはマット仕上げの低反射アンチグレアコーティングを採用し、照明の強い競技会場などでの視認性に配慮した。
■Team Liquidの意見を反映したスタンドと操作機能
AW2527HXのスタンドは最大155mmの高さ調整に対応する。高さや回転角度を示す目盛りが設けられており、普段と異なる会場でもモニターの位置を再現しやすい。ベースはキーボードを斜めに配置しやすいコンパクトな形状で、背面には収納式のヘッドセットハンガーを備える。
本体の専用eスポーツボタンを使うと、表示のアスペクト比を4:3または3:2へ素早く切り替えられる。競技系FPSで横方向に引き伸ばした表示を利用するプレイヤーが、モニター側から設定を変更できる機能だ。
焼き付き対策として、ディスプレイ全体に熱を分散させるグラファイトシートと、ピクセル単位で表示状態を管理するアルゴリズムを採用する。AW3226Qと同様に、OLEDの焼き付きを含む3年間保証が用意される。
■画質と汎用性か、競技向けの速度か
2機種は同じAlienwareのOLEDモニターだが、想定する用途は明確に異なる。AW3226Qは、4Kの高精細表示やHDR、PCと家庭用ゲーム機を接続できる汎用性を重視したモデルである。フラットな32インチ画面は、ゲームに加えて映像視聴や日常のPC作業にも使いやすい。
AW2527HXは、フルHD解像度で最大560Hzの表示を実現し、競技系FPSでリフレッシュレートとモーションの明瞭さを最優先するPCプレイヤーに焦点を当てる。購入を検討する場合は、PCのグラフィックス出力がDisplayPort 2.1 UHBR13.5に対応しているかを確認することが重要になる。
AW3226Qは2026年秋に米国で699.99ドルで発売予定だ。AW2527HXは2027年初頭に発売予定で、価格は未定となっている。日本向けの価格や詳しい販売方法は、9月2日時点で明らかにされていない。
元記事: Alienware Sets $699 Price Floor for 32-Inch 4K OLED; Esports Model Cuts Compression