【注目銘柄】ハンモック、年間65円への大幅増配と1Q2桁増益を評価、半値戻し突破に期待

2026年9月1日 08:34

■年間65円への大幅増配を見直し、高配当利回り株買いが再燃

 ハンモック<173A>(東証グロース)は、前日31日に10円高の1567円と4営業日ぶりに反発し、1500円台半ばを固める三角保ち合いから上放れる気配を窺わせた。今年8月14日に発表した配当方針変更による今2027年3月期配当の増配が改めて見直され、配当利回りが東証グロース市場の高配当利回りランキング上位に位置するとして、高配当利回り株買いが再燃した。増配と同時に発表した今期第1四半期(2026年4月~6月期、1Q)の好決算に加え、テクニカル的にも年初来高値から年初来安値までの調整幅の半値戻し水準までリバウンドしており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」への期待もサポート材料視されている。

■配当性向50%を目標、DOE5%を下限に年2回配当へ

 同社は、「成長のための事業投資」、「株主還元の充実」、「資本効率の向上」の3つを追求し、2024年4月の新規株式公開(IPO)以前から配当を実施し、増配を続けてきた。利益水準に左右されず株主還元を強化するため、配当政策を変更した。中長期的には連結配当性向50%を目標とするとともに、DOE(純資産配当率)5%を下限とし、さらに期末配当の年1回だけでなく、中間配当と期末配当の年2回配当とする。

■今期年間配当は45円から65円へ、中間配当を初実施

 このため今3月期配当は、中間配当を20円(前年同期実績0円)、期末配当を45円(同40円)とし、年間配当を期初予想の45円から65円(前期実績40円)に引き上げ、連続大幅増配を予定している。

■1Qは営業利益22.2%増、経常利益34.7%増と2桁増益

 一方、今期1Q業績は、売上高12億1200万円(前年同期比6.6%増)、営業利益1億2100万円(同22.2%増)、経常利益1億2500万円(同34.7%増)、純利益8100万円(同29.2%増)と2桁増益で着地した。

■「AssetView」好調、クラウドARRは26.6%増

 ネットワークソリューションセグメントでは、統合型IT運用管理「AssetView」シリーズの新バージョンをリリースし、クラウドサービスのARR(年間経常収益)が15億1500万円(同26.6%増)と好調に推移したことなどが寄与した。

■通期予想は据え置き、営業利益8億8300万円を見込む

 今3月期通期業績は期初予想に変更はなく、売上高52億8700万円(前期比8.1%増)、営業利益8億8300万円(同5.9%増)、経常利益8億9900万円(同3.6%増)、純利益5億8900万円(同14.6%減)を見込んでいる。純利益は、前期に計上した投資有価証券売却益や投資有価証券償還益が一巡するため減益となる。

■年初来高値1850円から1278円まで調整、半値戻し水準で保ち合い

 株価は、大手顧客向けに情報セキュリティ対策のクラウドサービスを相次いで提供したことなどを手掛かりに年初来高値1850円をつけた。その後、前期の四半期業績の伸び悩みや、AI(人工知能)によってソフトウエア需要が打撃を受けるとする「SaaSの死」の波及を嫌気して年初来安値1278円まで調整したが、売られ過ぎとしてリバウンドし、一時1624円の戻り高値をつけた。足元では、年初来高値から同安値までの調整幅の半値戻し水準で三角保ち合いを続けている。

■配当利回り4.14%、PER11.2倍で値幅効果にも期待

 今期配当の増配により配当利回りは4.14%となり、東証グロース市場の高配当利回りランキングで第31位に位置する。PERも11.2倍と割安であり、増配の権利取りによるインカムゲインとともに、三角保ち合いを上放れる値幅効果も期待される。相場格言通り、「半値戻しは全値戻し」を目指す展開となるか注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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