滋賀の観光地「黒壁スクエア」運営3セク、新会社設立して債務切り離しへ

2026年6月19日 17:12

 滋賀県長浜市は、2026年度一般会計補正予算に新たな第三セクター会社出資金として4,000万円を計上、市議会に提出した。滋賀県を代表する観光地の黒壁スクエアを運営する第三セクター会社から事業を引き継ぐ新会社を設立し、債務を切り離すためで、予算案が認められれば経済団体などと連携して新会社をスタートさせる方針。

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 黒壁スクエアの運営会社名は現在の会社、新会社とも「黒壁」。このうち、新会社は資本金9,000万円のうち、4,000万円を市が負担する。現会社の債務7億4,000万円のうち、返済可能な部分と不動産、全事業、従業員は新会社に引き継ぐ。現会社は金融機関の同意を得られれば、残る債務の返済を免除してもらって清算する。

 黒壁スクエアは市の旧市街にある観光スポット。「黒壁銀行」と呼ばれ、市民に親しまれてきた旧第百三十銀行など黒漆喰の伝統建造物を生かした江戸時代から明治時代の歴史的街並みで、旧第百三十銀行跡を改修した黒壁ガラス館など直営館とグループ館合計で約30の文化施設、体験工房、飲食店、物販店が並んでいる。

 黒壁スクエアが誕生する前は空洞化で寂れた商店街だったが、黒壁ガラス館の年間来訪者は滋賀県の2024年調査で約183万人。滋賀県を代表する観光地に育ち、旧市街の空洞化を克服したことから、内閣府や国土交通省、経済産業省などからまちづくりの成功事例として紹介されている。

 現会社は1988年に設立されたが、1998年ごろから景気後退などの影響を受けて財務状態が悪化、市から増資や補助金交付を受けても十分な対応ができずに債務が膨れ上がった。2023年度に単年度黒字を達成したものの、運転資金として調達した債務が重い負担になってきた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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