冷凍食品は“構造成長市場”へ 味の素に広がる中長期収益の伸びしろ
2026年6月12日 09:28
冷凍食品市場は、過去10年間で2倍に拡大しているとされる。興味深さを覚え覗いてみた。
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日本冷凍食品協会が『物価上昇の中でも、購入量が増えた食品のトップは「冷凍食品」』と題するレポートをリリースしていた。通読した。月に1回以上、冷凍食品を利用する20歳以上の男女1500人を対象とした調査結果だと言う。
ちなみに食品の値上げにより購入量が増えた食品は冷凍食品(1位)以下、うどん・パスタ/豆腐・納豆/パン/缶詰・レトルト。そして1年前に比べ利用頻度が増えた冷凍食品は、男女とも「ギョウザ」。
冷凍食品メーカーのトップ企業はニチレイグループ。こと餃子では味の素(2802、東証プライム市場)グループ。
グループ企業の1社に味の素冷凍食品(味の素、100%出資)がある。ホームページは「すべては、一個のシューマイから始まった」の書き出しで、1972年3月に家庭用冷凍食品(ギョーザも含まれている)でスタート、74年には業務用冷凍食品参入・・・歩みが記されている。南良勉社長は「手づくり料理が“手間抜き”で家庭や飲食店の卓に並ぶ、そんなシーンをさらに広げていきたい」とアッピールしている。
ちなみに味の素グループの26年3月期、冷凍食品は売上高2903億円、事業利益84億円。
改めて、投資対象として味の素を俎上に載せてみた。
収益動向は2022年3月期「7.3%増収、6.9%事業収益増、10円増配52円配」-「16.2%増収、11.9%増益、68円配」-「5.9%増収、9.1%増益、74円配」-「6.3%増収、7.9%増益、80円配(25年4月1日付けで1対2株式分割前水準)」-「3.5%増収、13.7%増益、48円配」。今27年3月期「8.8%増収(1兆7230億円)、8.7%増益(1970億円)、50円配」計画。
至30年3月期の中計では「ROE約20%(25年3月期18%)、EPS約3倍」を掲げている。こと冷凍食品は「100億円超」視野。収益動向に「?」は感じ得ない。
本稿作成中の株価は4700円台前半。昨年11月初めに右肩下がりに転じ1月8日年初来安値3270円で通過、5月12日5739円(年初来高値)まで買い直され、押し目をはさんで揉みあい商状。さてどう対応するか・・・。
チャートを睨みつつ「押し目形成」を確認しながらの「自己責任」で・・・が賢明だろうが、中長期投資にも妙味を覚える。過去9年半の修正済み株価パフォーマンスは4倍強。IFIS目標平均株価は算出者の9人中6人が強気の5378円。(記事:千葉明・記事一覧を見る)