高松コンストラクション、株価の評価軸はPBRか成長か 中長期戦略に注目

2026年6月10日 13:55

 高松コンストラクション(1762、東証プライム市場)。会社四季報は「準大手ゼネコン。賃貸マンション建設の高松建設と土木の青木あすなろ建設が中軸。買収積極的」と特色欄で記し、業績欄の見出しは【続伸】としている。

【こちらも】オープンハウスGはなぜ強い 都心特化モデルで続く高成長の実態

 1917年(大正6年)、高松留吉氏により創業。100年企業は紆余曲折を経て築き上げてきたゼネコンらしく、堅調な収益動向を示している。

 コロナパンデミックを潜り抜けた2023年3月期の「7.0%増収、7.2%営業増益、7円増配70円配」以降は「10.7%増収、3.2%減益、82円配」-「10.9%増収、1.6%減益」-「3.2%増収、56.2%増益、130円配」。今27年3月期は「受注高3.2%増(4500億円)」という状況下、「11.8%の増収(4000億円)、11.8%増益(200億円)、144円配」計画。

 至28年3月期の中計も「受注高4800億円(25年3月期比22.67%増)、売上高4200億円(21.2%増)、営業利益210億円(84.2%増)、純益122億円(91%増)」を設定、「累進配当、下限40円/配当性向40%メド」を掲げている。今期を予想通りに過ぎれば、計画通りの着地が見えてくる。

 「高松建設、青木あすなろ建設両軸」だが、高松コンストラクションは「+3社を中核5社」と位置付けている。みらい建設工業(港湾・海洋土木、ビジネス関連施設等の設計施工)、東興ジオテック(地盤改良、爆砕工事などの設計施工)、タカマツハウス(首都圏中心の木造戸建て住宅関連事業)。

 加えてホームページには10社近いグループ企業が記載されている。「買収積極的」を窺わせる。

 また「歴史」を感じさせるグループ企業としては「金剛組(神社仏閣/宗教建築の設計・施工、国宝・重要文化財建造物の修復・復元)」「中村社寺(中部圏の神社仏閣及び宗教建築の設計・施工・修復・復元)」「島田組(埋蔵文化財の発掘調査、分析、保存建築及び史跡整備)」etc。

 本稿作成中の株価は3500円台前半水準、予想税引き後配当利回り3.3%強。昨年夏場の3000円弱から適宜な押し目をはさみ右肩上がりに転じた。2月12日に4420円をつけ4月27日の3270円まで押し目を入れ小戻し揉み合い状態。9年5カ月余の修正済み株価パフォーマンス32%水準。

 IFIS目標平均株価4300円には時価の予想PBR:0.81倍を見据えた姿勢を覚える。好配当利回りを背もたれにPBR動向を注視しながら、中長期構えで対応するのが献策だろうか・・・ (記事:千葉明・記事一覧を見る

関連記事

最新記事