科研製薬、アタマジラミ症治療剤「KAR」の製造販売承認を申請、既存治療で効果不十分な症例に期待

2026年6月5日 13:06

■2019年より日本における開発に取り組む

 科研製薬<4521>(東証プライム)は5日、アタマジラミ症治療剤「KAR」(一般名:イベルメクチン0.5%)の製造販売承認申請を行ったと発表した。同剤は、厚生労働省が設置する「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において開発企業が公募され、同社が2019年より日本での開発を進めてきたものである。

 科研製薬は2019年2月、Arbor Phrmaceuticals,LLC(現AAzurity Phrmaceuticals,Lnc.の子会社)と日本国内での開発および事業化に関するライセンス契約を締結し、アタマジラミ症を対象とした同剤の独占的な開発・販売権を取得している。KARはイベルメクチンを主成分とするローション剤で、既存治療で効果が不十分なアタマジラミ症を対象とした国内第III相試験では、基剤を塗布した患者群に比べて有意に高い治癒成功率を示した。安全性についても、開発上問題となる副作用や重篤な副作用は認められなかった。試験結果は第125回日本皮膚科学会総会で公表される予定である。

 アタマジラミ症は頭髪に寄生するアタマジラミによって発症し、主症状は強いそう痒である。幼稚園や保育園など集団生活の場で発生しやすく、小児を中心に国内でも一定数の患者が確認されている。近年は沖縄県を中心に既存治療薬に抵抗性を示すアタマジラミが増加しており、治療上の課題となっている。このため、日本皮膚科学会などの関連団体が医療上必要性の高い未承認薬として本剤の開発を厚生労働省に要望していた。

 同剤の開発には一般社団法人 新薬・未承認薬等研究開発支援センターから助成を受けており、科研製薬は同剤を患者や家族に届けることで、国内で治療選択肢が限られているアタマジラミ症のアンメットメディカルニーズの解消に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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