今からNISAは遅い?2026年からでも十分間に合う理由
2026年6月1日 17:04
「もうNISAを始めるには遅いのではないか」。そう感じている人は少なくない。
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新NISAが始まって約2年が経過し、早期参入組が含み益を積み上げているニュースを目にするたびに、出遅れ感を抱く人も多いだろう。
しかし結論から言えば、2026年からNISAを始めても十分に間に合う。さらに言えば、今も貯金だけで資産を守ろうとしている人には、決して他人事の話題ではない。
■NISA口座保有者はまだ全体の約4人に1人
金融庁のデータによると、2025年12月末時点のNISA口座数は約2,826万口座(速報値)にとどまる。
日本の成人人口は約1億人。つまり、成人の約4人に3人はまだNISAを活用していない状況だ。
周りはみんな始めているという感覚は錯覚であり、まだ始めていない人こそが多数派だ。
■貯金は安全という思い込みが資産を目減りさせる
投資に踏み出せない理由として多く聞かれるのが、元本が減ることへの不安だ。
しかし貯金にもリスクは存在する。物価が年率2%上昇し続けると仮定した場合、10年後の100万円の実質的な購買力は、約82万円にまで低下する。
現金を持ち続けることは安全ではなく、確実に目減りする選択になりつつある時代だ。
■株式は長期で見れば最も信頼できる資産
資産運用の世界では時間こそ最大の武器と言われる根拠が、データにある。
米国の経済学者ジェレミー・シーゲルが著書『長期投資対象としての株式』(第6版)で示したデータによると、1801年に1ドルだった株式は2021年には約5,400万ドルに成長した。
年平均名目リターンは8.4%で、長期国債(5.0%)・金(2.1%)・インフレ率(1.4%)を大幅に上回る。
しかもこの数字は、世界恐慌・世界大戦・オイルショック・リーマンショックといったあらゆる危機を含んだ上での結果だ。
■最悪のタイミングで始めた人はどうなったか
今から始めても手遅れではないかという不安に、データが明確な答えを出している。
リーマンショック直前の高値圏だった2007年4月から毎月2万円の積立投資を始めたケースを検証すると、2008年9月のリーマンショック直後こそ大幅なマイナスとなったが、積立を継続した場合、約4年後の2012年にはプラスに転換。さらに約12年半後の2019年には84%のプラス収益を記録した(三菱UFJ銀行・4資産分散の場合)。
歴史的な金融危機の直前に始めた人でさえ、継続によってこの結果が出た。2026年から始める人が遅すぎたと感じる根拠は、データ上見当たらない。
■始めないことこそ最大のリスクだ
早く始めた人に追いつくことよりも、今この瞬間に始めるかどうかの方が、将来の資産形成に与える影響はずっと大きい。
遅すぎたのではなく、今日が一番早い日だ。この視点が、2026年から投資をスタートするすべての人に当てはまる。