AI投信は半導体中心からテーマ多様化へ 新NISAで「フィジカルAI」注目

2026年6月1日 13:53

 NVIDIAが5月20日に発表した2027年度第1四半期決算は、売上高が前年同期比85%増となった。AI関連への関心は変わらず強いが、投信市場では半導体中心の流れに加え、「フィジカルAI」など、より細分化されたテーマにも資金が向かい始めている。

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 資産運用業協会が2026年5月18日に公表した統計によると、4月末の公募投信の純資産総額は334兆289億円となり、過去最高を更新した。

 ウエルスアドバイザー集計の2026年4月の月間純資金流入ランキングでは、上位2本をインデックス型のeMAXIS Slim 全世界株式・S&P500が占めた。一方で、3位はアクティブ型のインベスコ 世界厳選株式オープン、4位はノムラ・エマージング・オープンと続き、インデックス型以外のアクティブ型や、新設のテーマ型投信も上位に入った。

 5位には、大和アセットマネジメントが4月28日に設定した「モルガン・スタンレー フィジカルAI株式ファンド」が入った。モーニングスターの2026年4月新規設定ファンドランキングによると、当初設定額は約650億円である。

 フィジカルAIとは、現実世界で機械やネットワークが「感知し、判断し、行動する」ことを可能にするAIを指す。ロボットや自動運転だけでなく、物流、宇宙など幅広い分野での活用が想定される。

 これまでAI関連投信は、米国の大型半導体株中心の商品が目立っていた。しかし、4月のランキングでは、フィジカルAIのほか、新興国、素材、成長企業など複数のテーマ型・アクティブ型投信が並んだ。AIを半導体だけでなく、産業全体の変化として捉える動きが、商品ラインアップに表れている。

 新NISAの成長投資枠では、一定条件を満たす投資信託も対象となる。テーマ型投信も選択肢に入るが、市場全体に連動するインデックス型とはリスクの性質が異なる。特定の産業やテーマに集中するため、値動きが大きくなりやすい。

 新設投信は、新しい潮流を取り込める可能性がある反面、運用実績が少ない。名称だけで判断せず、目論見書や月次レポートで、組入銘柄、信託報酬、運用方針を確認する必要がある。販売会社によって取扱いが異なる点にも注意したい。

 AI関連投信を新NISAで選ぶ際の出発点は、組入銘柄・信託報酬・運用方針の3点を確認することだ。テーマ型は名前から内容を想像しやすいが、投資対象は商品ごとに異なる。話題性だけでなく、投資目的やリスク許容度に合うかを見極める姿勢が求められる。

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