エディオン 26年3月期は4期連続の増収、PC特需や強固なサプライチェーンを背景とした季節商品が寄与
2026年5月19日 14:36
*14:36JST エディオン---26年3月期は4期連続の増収、PC特需や強固なサプライチェーンを背景とした季節商品が寄与
エディオン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0273000?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><2730></a>は5月11日、2026年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.3%増の7,937.46億円、営業利益が同10.2%増の257.82億円、経常利益が同9.4%増の266.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.5%増の154.53億円となった。2025年10月の「Windows 10」サポート終了に伴うパソコンの買い替え需要が期末にかけてピークを迎えたほか、新型ゲーム機の投入やエアコン等の季節商品の好調が続き、4期連続の増収を達成した。
商品別では、エアコンを中心とした季節商品が年間を通して業績を牽引した。第1四半期の爆発的な需要の反動が懸念されたものの、下期にかけて暖房器具等の販売が盛り返し、期初想定を上回る着地となった。同社のエアコンは8~9割をメーカーと共同開発しており、オリジナルブランドの比率が高く、メーカー側にとっても製造ロットを確保しやすい体制を構築している。こうした強固なサプライチェーンにより、かつての半導体不足等の局面でも十分な在庫を確保できていたことが、同社の大きな競争優位性となっている。また、パソコンおよび周辺機器の販売台数は、特需を背景に過去最高水準を記録した。利益面においては、低利益率の商品構成比上昇があったものの、増収効果に加え、販管費率を前期から0.6ポイント改善させたことで2桁の営業増益を確保した。
事業戦略面では、プライベートブランド(PB)の強化が着実に進展している。前期末時点のPB比率は35.6%で中期目標を達成した。次期中期ビジョンで掲げる2030年度の40%目標に向けて順調な推移を見せている。店舗展開については、2025年4月付で吸収合併した株式会社サンキューのブランド統一を完了させた。現在はスクラップ・アンド・ビルドにも注力しており、老朽化した店舗や小規模店舗を移転・建て替えすることで店舗効率の最大化を図っている。
また、エアコンクリーニング等のサービス事業は、配送や設置を内製化している強みを活かし、顧客の自宅で直接ニーズを汲み取る提案型営業を推進している。物販に留まらない顧客接点の深耕により、企業価値の向上を継続的に図る方針だ。
2027年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.8%増の8,160.00億円、営業利益が同4.7%増の270.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.6%増の157.00億円を見込んでいる。Windows 10特需の一巡による反動は見込むものの、AI搭載の次世代家電など高付加価値商品の提案を強化し、売上総利益率はプラスに転じる計画だ。株主還元については、配当性向30%以上を目安に成長投資とのバランスを重視し、今期は年間50円への増配を予定している。同社は個人投資家を重要な顧客と位置づけており、株主優待制度の維持を含め、中長期的に事業を応援してもらえるようなファンベースの構築と永続的な経営基盤の拡充を推進していく。《KA》