新長田駅近くに医療モール「BP新長田メディカルビル」開業 旧大手靴商社の本社ビルを改装

2026年5月7日 17:27

 靴雑貨・不動産事業のブライトパスは、神戸市長田区の新長田駅から徒歩5分の位置にある旧大手靴商社の本社ビルを医療モール「BP新長田メディカルビル」(長田区日吉町)に改装し、オープンさせた。長田区は神戸市内で最も高齢化が進んでいる地域で、この医療モールが高齢者の受け皿になると期待されている。

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 BP新長田メディカルビルは、JR西日本の神戸線と神戸市営地下鉄の西神・山手線、海岸線が発着する新長田駅から西へ歩いて5分の線路沿いにある5階建て。1階に調剤薬局の「ナガタ薬局」、2階に消化器内科・肝臓内科の「てい消化器・肝臓内科クリニック」が入居した。3階以上は入居クリニックを募集している。

 ブライトパスは、外来患者の利便性が高い地域医療とかかりつけ薬局機能を提供する考えで、駅前立地の利便性を生かして将来の医療拠点形成を目指している。

 長田区はかつて、ケミカルシューズを中心とした靴産業の集積地として知られた。しかし、1995年の阪神淡路大震災で大規模火災が発生するなどして921人の死者を出す大被害を受けた。神戸市は新長田駅周辺の復興に全力を挙げ、副都心化を目指した大規模再開発を実施したものの、今も空き区画が目立つ。

 日本ケミカルシューズ工業組合加盟社だけで震災前に226社あった靴業者は、2023年には70社余りまで減少した。その結果、多くの現役世代が地区外に流出し、行き場のない高齢者が取り残される形となった。

 長田区の高齢化率(全人口に占める65歳以上の比率)は2020年で全国平均を上回る約35%に達し、2050年には約43%に達すると予測されている。高齢者が増えれば当然、医療需要が高まる。このため、地域では医療の充実を望む声が出ていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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