春のスキンケアはシワ改善と美白 多機能美容液に注目

2026年3月22日 16:43

今回のニュースのポイント

・春特有の複合的な肌トラブルへの対応: 冬の乾燥ダメージが残る中で紫外線量が急増する春先に合わせ、保湿とシワ改善・美白(シミ予防)などのエイジングケアを1本で完結させる「多機能美容液」が市場の主流となっています。

・共通キーワードは有効成分: シワ改善とメラニン生成抑制の両方に働きかける「ナイアシンアミド」や、美白・肌荒れ予防の「トラネキサム酸」などの有効成分を配合した医薬部外品が、大手各社のラインアップ拡充を牽引しています。

・独自成分による差別化の加速: 資生堂やポーラといった先行するシワ改善コスメに対し、山田養蜂場がローヤルゼリー由来の独自開発保湿成分を組み合わせるなど、有効成分+αの付加価値による競争が激化しています。

 冬の乾燥ダメージが残る一方で、紫外線量が急激に増え始める春先は、年間でも肌トラブルが起きやすい季節です。気象庁のデータでも紫外線量は3月頃から上昇し、5月には夏に近い水準に達します。こうした時期のスキンケアでは、乾燥対策と紫外線対策を同時に行うことが重要とされています。さらに、エイジングケアの意識も高まりやすい時期です。

 このため近年は、シワ改善と美白(シミ予防)を同時にケアする美容液が化粧品市場で存在感を高めています。鍵となるのが、「ナイアシンアミド」や「トラネキサム酸」などの有効成分を配合した医薬部外品の美容液です。シワ改善やメラニン生成抑制といった複数の機能を持つ成分を軸に、多くの大手メーカーが商品展開を進めています。

 代表的な製品の一つが、資生堂の「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」です。純粋レチノールを有効成分として配合し、シワ改善に特化した医薬部外品として高い知名度を持っています。乾燥による小ジワ対策やハリケアを重視した処方で、エイジングケア市場を代表する商品として長く支持されてきました。

 また、ポーラの「リンクルショット メディカル セラム N」もシワ改善コスメの代表格として知られています。独自の有効成分「ニールワン」を配合し、シワの原因となる真皮の構造に働きかける設計で、国内外で評価を受けています。

 一方で、こうしたシワ改善に特化した製品に加え、美白までを同時に意識した多機能型の美容液も増えています。花王の「ソフィーナ iP 薬用シワ改善 泡セラム」などは、シワ改善と美白の両立を打ち出した製品の一例です。スキンケア市場では“シワ改善+シミ予防”をうたうラインアップの拡充が進んでいます。

 こうした流れの中で、蜂蜜やローヤルゼリーで知られる山田養蜂場の化粧品ブランドからも同様のアプローチの商品が展開されています。2024年にリニューアルされた「RJエクセレント 薬用リンクルクリアエッセンス」は、ローヤルゼリー研究を背景とした独自の保湿成分「デセン酸リッチローヤルゼリーエキス」を配合した美容液です。

 同製品は、年齢とともに美容成分を保持しにくくなる角質層の状態に着目し、潤いを保つ“美肌土台”を整えるという考え方を採用しています。有効成分ナイアシンアミドを配合し、シワ改善と美白・シミ予防の両方を実現する設計となっています。ローヤルゼリー由来の保湿成分を高濃度で配合し、潤い・ハリ・ツヤを与える処方も特徴です。

 春は花粉や寒暖差など外部刺激も多く、肌のバリア機能が低下しやすい季節です。専門家の間では「まずは保湿をベースに紫外線対策を早めに始めることが重要」との指摘も多く見られます。シワ改善に特化した製品から、美白機能を備えた多機能型まで、用途に応じた選択が進む中、春のスキンケア市場では機能性美容液の存在感が一段と高まりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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