科学少年が起業した:アイビス IPOで高く生まれた「今」

2026年2月28日 10:00

 アイビス(9343、東証グロース)。手元の会社四季報は「モバイルペイントアプリ:ibispaint運営。サブスクが急成長中。企業向け開発支援も」としている。

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 2023年3月上場。初決算23年12月「20.3%増収、97.4%営業増益、14円配」以降、「13.2%増収、166.1%増益、40円配」-「連結化、売上高50億500万円、営業利益12億100万円、1対5の株式分割10円配」。今26年12月期「9.0%増収(54億5400万円)、12・8%増益(13億5500万円)」計画。

 この限りでは公開価格730円に対し初値2121円で大きく生まれたアイビスの収益動向は、期待に違わぬ動きとなっている。

 アイビスへの投資は「創業者社長:神谷栄治氏への投資」とする見方が支配的。ホームページで神谷氏は、自らをこう振り返り語っている。

 「私は子供の頃から科学少年でした」で始まり「小学校入学前から科学番組にワクワクし、小学生になると図書館で科学の本を読み漁っていた」神谷少年は、「マイコンブームが到来した小学校3年の頃には(現パナソニックの)JR-100を購入してプログラミング学び始めた。小学生高学年の頃には毎週末徹夜でゲームを開発していた」。

 そして大学に入る時には既に、「自分の作ったソフトウェアを多くの人に使ってもらいたい」と起業を意識。そのための具体的な3つの目標を立てた。: 「情報科学のスキルを最高レベルまで上げる」: 会社設立のための資金を用意する: 一緒に創業する仲間を見つける。

 「目標達成のため睡眠時間を削り、毎日プログラムを書きまくった。社会人が1日8時間プログラムを書くなら、自分は16時間書くとチャレンジした。結果いくつかのゲームやツールのリリースにつながった」。

 そして大学2年の時、重大な出来事が起こった。インターネット元年前夜。「大学の電算室からインターネットにアクセスできたのは幸いだった」と言う。

 そうした実体験が「これからは学生や主婦でも情報発信する時代がやってくる」と確信。日本製初のホームページ公開専用FTPソフトとして「小次郎」というアプリを、1本800円で販売した。現常務の村上和彦氏とも出会った。3つの目標達成で起業。その後の『知名度がない中でのアイビス苦闘の時代』は読者各位に、ホームページを覗いてもらうとする・・・

 本稿作成中のアイビスの株価は600円台前半。予想税引き後配当利回り1.5%余り。3年弱の修正済み株価パフォーマンス50%強。信用倍率193倍強。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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