「住むだけでキレイになる住まい」発売開始:グランディハウスとは

2025年12月12日 14:18

 グランディハウス(8999、東証プライム市場)。本社所在地の栃木県をはじめ北関東を地盤に、土地開発-分譲・注文住宅の販売を展開している。同時にリフォーム・中住宅再生事業、建築資材の製販も手掛けている。

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 失礼だが、全く存じない企業だった。古株の企業アナリストと話し込んでいた際、こんな話を振られた。

 「僕だったら『住んでいるだけでキレイになる住宅』というキャッチフレーズを前面に押し立てたい住宅メーカーがある。知ってる?」。「ノー」。彼は今年10月28日にグランディハウスが佐山靖社長名で発信した、『人も住まいも、美しく』と題するリリースをコピーしてきた。こんな内容が記されていた。

 「名古屋市の企業:MTGが展開する美容ブランド「ReFa」とコラボし、9月から販売を始めた一部の分譲地で、水道管に設置するだけで家中の水をウルトラファインバブル水化できる新しい住宅を展開する」。

 確かに■住むだけでキレイになれる新しい住まい-という小見出しもつけられていたし、「毎日の暮らしのなかで、肌・髪・住まい・環境にやさしい新しいライフスタイルを実現」という記述もある。

 仕事場(自宅)に戻り、問い合わせ先と記されていた:メルアドに「具体的にメリットを」と質問した。実名で返ってきた答えは「MTGが開発した独自のテクノロジーにより、家中の水をウルトラファインバブル水に変える住宅向けの最新設備。毛穴よりはるかに小さな泡“ウルトラファインバブル水”が水の力を高め、水の質を変えることで、洗浄・保湿・保温・節水などの効果をもたらし、美容と暮らしを快適にする」云々。

 この限りでは「住んでいるだけでキレイになる住宅」のキャッチコピーは難しいか・・・とは思うが!?

 売る商品に付加価値をつけるのは、作り手にとり最重要課題。その意味では「売る家に付加価値を」というグランディハウスの姿勢/具体的な施策は評価に値する。

 そうした策の深耕に自信があるからだろう。至2027年3月期の中計にも自信を見せつけている!?-「売上高:630億円(25年3月期比23%強増収)/経常利益30億円(3.75倍)/ROE8.0%(5ポイント上昇)」。

 本稿作成中の株価は580円台。年初来の株価動向は4月安値:481円から9月高値:602円まで買い戻された後の揉み合い場面。過去10年近くの修正済み株価パフォーマンスは42%強。隠れた資産形成株、と捉えることもできる。かつ中計のなかに「PBR1倍(現状0.7倍)」という「材料」もある。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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