10日の中国本土市場概況:上海総合は続落、消費動向の鈍さなどを警戒

2025年12月10日 18:20

*18:20JST 10日の中国本土市場概況:上海総合は続落、消費動向の鈍さなどを警戒
10日の中国本土市場は続落。主要指標の上海総合指数が前日比9.03ポイント(0.23%)安の3900.50ポイントと続落した。

午前発表の指標の弱さから消費動向の鈍さが意識され、原材料やハイテク関連など景気敏感株に売りが広がった。11月の中国CPIが市場予想を下回り、景気の先行きに対する警戒感が一段と強まった。一方で、近く開催予定の重要経済会議で追加刺激策が検討されるとの見方が下支えとなり、押し目買いもみられ、終盤は下値を探る動きがやや和らいだ。

業種別では、銀行株が大幅安。招商銀行(600036/SH)が3.1%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.0%安、興業銀行(601166/SH)が1.8%安とそろってさえない値動きを示した。

また、ハイテク関連株の下げも目立った。曙光信息産業(603019/SH)がストップ安の10.0%下落、富士康工業互聯網(601138/SH)が4.1%安、広東生益科技(600183/SH)が3.1%安、深セン市景旺電子(603228/SH)が2.1%安となった。

半面、不動産株は買われた。金地集団(600383/SH)が5.7%高、保利発展控股集団(600048/SH)が5.2%高、緑地HD(600606/SH)が3.6%高で引けた。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.17ポイント(0.07%)高の248.86ポイント、深センB株指数が7.44ポイント(0.58%)安の1276.95ポイントで終了した。《AK》

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