ランサーズが始めた、「中小企業のAI活動支援」が持つ意味
2025年12月4日 14:08
ランサーズ(4484、東証グロース市場)。仕事を外注したい企業と受注したい個人をつなぐマッチングプラットフォーム、「ランサーズ」を運営。
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フリーランスの身としては、注目したい企業。2019年12月に上場した。通期で黒字決算となったのは24年3月期。翌期も増収増益。今3月期も「10.0%増収(50億4800万円)、83.2%営業増益(2億円)、初配当2円」計画。
そんなランサーズから11月28日、『ランサーズ、中小企業のAI活用を支援する「AI DEMOCRA PJ(エーアイデモクラプロジェクト)」を始動』と題するリリースが届いた。
「AIに特化した5社のパートナー企業と連携し、11月からAI無料相談や企業向け(オンライン)セミナーを開始する。日本の産業をAX(AIトランスフォーメーション)アップデートし、あらゆる企業がAIを使いこなす“AIの民主化”を目指す」としている。
さらに噛み砕くと、「21年以降生成AIが急速に進化、社会で普及が進んでいる。が中小企業ではいまだ導入が進んでいない・・・今回のエーアイデモクラプロジェクトは、AI活用によって中小企業の生産性向上を支援するプロジャックと」としている。
プラットフォーム:ランサーズ上の求人でも「AI技術者」が多い。ランサーズの求人顧客には中小企業の割合が高い。それをフォローするプロジェクトと捉えることができる。今後に関しては、「全国の中小企業・業界団体・自治体と連携しAI活用の啓蒙・教育・導入支援を拡大する・・・全国の中小企業がAI活用を“手軽・確実”に始められる仕組みを構築していく」と訴求している。
今回のプロジェクトの統括責任者:後藤信彦取締役は、「人手不足や生産性向上といった課題に直面する中小企業こそ、AI活用による事業成長の大きな可能性を秘めている。しかし何から始めるべきか、という声も多く聞かれる・・・単にAIツールの導入支援に留まらず、伴走型のサポートを提供する。自社サービスを介して創業以来700万件を超えるマッチングを実現し、多くの中小企業の業務を支援してきた。そんなランサーズだからこそ、中小企業がAIを経営の武器とすることを支援できると確信している」と言い切っている。
既に、オンラインセミナーが始まっている。
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