10月の外食市場規模は3000億円、コロナ前比が4カ月連続で回復
2025年12月3日 14:07
ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場規模を発表。外食市場は新型コロナ前の2019年比で95.6%と4カ月連続で回復しており、市場規模の回復傾向が続いていることが分かった。
【前月は】9月の外食市場規模は2971億円、外食単価は19年比で116.9%まで改善
■外食市場は2カ月ぶりに3,000億円を回復
2日、ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比52億円増の3,000億円でとなり、7カ月連続で前年同月を上回った。外食市場規模が3,000億円を超えたのは、8月の3,192億円以来の2カ月ぶり。新型コロナ前の2019年比は95.6%で、9月の93.8%から1.8ポイント改善となり、4カ月連続で回復傾向が続いている。
個別の指数では、外食実施率は同変わらずの67.8%、外食頻度は同0.05回減の3.79回、外食単価は同93円増の2,966円だった。
圏域別の市場規模は、首都圏が同121億円増の1,971億円、関西圏が同42億円減の722億円、東海圏が同27億円減の307億円だった。
■外食実施率と外食単価は年齢や性別で増減が分かれる
外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が80.4%(前年同月比:2.8ポイント増、以下同じ)、40代女性が64.7%(3.8ポイント増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、30代女性の65.7%%(3.8ポイント減)、40代男性の68.3%(2.9ポイント減)など。
外食単価でプラス幅が大きめだったのは、20代男性が2,753円(336円増)、20代女性が2,871円(236円増)、40代男性が3,007円(439円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、50代男性の2,975円(190円減)、50代女性の2,721円(153円減)など。
■16業態中8業態で前年同月上回る
業態別市場規模は、16業態中8業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(10月の市場規模:185億円、前年同月比:15億円増、以下同じ)、フレンチ・イタリアン料理店(225億円、20億円増)、その他の各国料理店(45億円、20億円増)、居酒屋(596億円、30億円増)など。反対にマイナス幅が大きめの業態はすき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(49億円、19億円減)、ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店(158億円、14億円減)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(78億円、13億円減)など。
新型コロナ前比は、市場規模の食事主体業態が101.1%で9月の98.2%から1.9ポイント増、飲酒主体業態は81.6%で同85.2%から3.6ポイント減、軽食主体業態は109.9%で同107.1%から2.8ポイント増だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)