9月の外食市場規模は2971億円、外食単価は19年比で116.9%まで改善

2025年11月1日 15:43

 ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場規模を発表。外食単価が新型コロナ前の2019年比で116.9%になるなど、外食市場は6カ月連続で前年同月を上回ったことが分かった。

【前月は】8月の外食市場規模は5カ月連続で前年上回る、実施率と頻度が大きく改善

■外食市場は6カ月連続で前年同月上回る

 10月31日、ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比92億円増の2,971億円となり、6カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は93.8%で、8月の91.8%から2.0ポイント増の改善となった。

 個別の指数では、外食実施率は前年同月比0.5ポイント減の68.9%、外食頻度は同0.09回増の3.82回、外食単価は同43円増の2,860円だった。特に外食単価は新型コロナ前の2019年比で116.9%と改善傾向が続いている。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同40億円増の1,873億円、関西圏が同99億円増の793億円、東海圏が同47億円減の305億円だった。

■外食実施率と外食単価は増減が分かれる

 外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、60代男性が66.4%(前年同月比:5.0ポイント増、以下同じ)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、20代男性が74.7%(3.4ポイント減)、50代男性が65.2%(3.0ポイント減)、60代女性が62.6%(2.6ポイント減)など。

 外食単価でプラス幅が大きめだったのは、20代男性が2,629円(121円増)、20代女性が2,705円(117円増)、40代男性が2,725円(126円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、50代男性が3,062円(215円減)など。

■16業態中11業態で前年同月比プラス

 業態別市場規模は、16業態中11業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、和食料理店(9月の市場規模:428億円、前年同月比:11億円増、以下同じ)、その他の各国料理店(41億円、12億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(258億円、11億円増)、ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店(161億円、14億円増)、居酒屋(603億円、38億円増)など。

 反対にマイナス幅が大きめの業態は焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店(311億円、19億円減)など。

 新型コロナ前比は、市場規模の食事主体業態は98.2%で8月の99.4%から1.2ポイント減。飲酒主体業態は85.2%で同74.9%から9.3ポイント増。軽食主体業態は107.1%で同109.2%から2.1ポイント減だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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