8月の外食市場規模は5カ月連続で前年上回る、実施率と頻度が大きく改善
2025年10月5日 17:51
ホットペッパーグルメ外食総研が8月の外食市場規模を発表。外食実施率と外食頻度が大きく改善したことで、微減となった外食単価を補って、外食市場規模が5カ月連続で前年同月を上回ったことが分かった。
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■外食市場は5カ月連続で前年同月上回る
2日、ホットペッパーグルメ外食総研が8月の外食市場調査を発表。外食市場規模は前年同月比は173億円増の3,192億円となり、5カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は91.8%で7月の86.6%から5.3ポイント増の大幅改善となった。
個別の指数では、外食実施率は同1.3ポイント増の70.8%となり、24年12月(71.2%)以来となる70%越えとなった。外食頻度は同0.17回増の4.00回。4回を超えたのは24年3月(4.00回)以来。一方で外食単価は同50円減の2,860円だった。
圏域別の市場規模は、首都圏が同134億円増の1,986億円、関西圏が同48億円増の846億円、東海圏が同10億円減の360億円だった。
■外食実施率と外食単価は増減が分かれる
外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。
外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が80.4%(前年同月比:4.0ポイント増、以下同じ)、50代女性が68.8%(4.0ポイント増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、30代男性が72.7%(1.3ポイント減)、60代女性が63.9%(2.7ポイント減)など。
外食単価でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が2,870円(242円増)、30代女性が3,674円(430円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、20代男性が2,389円(378円減)、30代女性が2,544円(343円減)など。
■16業態中14業態で前年同月上回る
業態別市場規模は16業態中14業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、和食料理店(8月の市場規模:482億円、前年同月比:29億円増、以下同じ)、中華料理店(241億円、29億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(275億円、18億円増)、居酒屋(575億円、27億円増)など。
反対に前年同月を下回った業態は、お好み焼き・鉄板焼き等の専業店の55億円(5億円減)と、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店の59億円(8億円減)の2つだった。
新型コロナ前比は、食事主体業態が99.4%で7月の93.7%から5.7ポイント増。飲酒主体業態は74.9%で同68.8%から6.1ポイント増。軽食主体業態は109.2%で同128.1%から18.9ポイント減だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)