複合施設「原宿クエスト」、9月11日に建て替え開業へ ナイキ旗艦店など登場
2025年9月2日 08:56
NTT都市開発が進めていた表参道沿いの複合施設「原宿クエスト」(東京都渋谷区神宮前)建て替え工事が完成し、9月11日に隣接地から移転するスポーツ用品大手のナイキが国内最大規模の旗艦店をオープンする。店舗は全10店で、順次開業する予定。
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原宿クエストは鉄骨地下2階、地上6階建て高層棟、鉄筋コンクリート平屋建ての低層棟で構成され、延べ床面積が約7,500平方メートル。菱形に似た奇抜な形状の外観の一面に屋外階段を設置、NTT都市開発はその外観を生かして原宿エリアと表参道エリアのシンボルとしたい考え。高層棟と低層棟の間に回遊性を高める敷地内通路を設けた。
核店舗はナイキの旗艦店「ナイキ原宿」で、1階から3階までを売り場にする。その他の店舗は英国のラグジュアリーファッションブランド「サンスペル」やコーヒーとビールの「福鈴」。食と音楽を融合させたプラットフォームレストラン「ザ・トンネル」。老舗天ぷら店の「ひさご」、南青山の人気フレンチレストラン「ラス」の新業態「プレ・ドゥ・ラス」、ポップアップスペースの「ザ・ホール」、NTT都市開発のシェアオフィスなど。
先代の原宿クエストは1988年、旧電電公社(現NTT)総裁公舎跡に開業した多目的ホール併設の複合商業施設。建て替えのために2021年に閉店した。跡地に原宿エリアと表参道エリアを結ぶ新施設を建設することになっていた。
NTT都市開発が2020年にJR原宿駅前で開業した複合施設「ウィズ原宿」は、駅前から竹下通りへつながる人の流れを生むことに成功した。今後は原宿クエストがウィズ原宿と連携し、華やかな表通りと個性豊かな路面店があるエリアを結んでエリアの魅力を引き出す。(記事:高田泰・記事一覧を見る)