名鉄百貨店一宮店跡の「イチ*ビル」、ロピアやロフトが出店 2025年中に開業へ
2025年8月20日 08:30
名古屋鉄道は、名鉄一宮駅ビルの名鉄百貨店一宮店跡に整備している商業施設「イチ*ビル」(愛知県一宮市新生)を、2025年中に開業する。入居テナントにはスーパーの「ロピア」、生活雑貨の「ロフト」、「無印良品」などが決まった。
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イチ*ビルが入る名鉄一宮駅ビルは、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上7階建て延べ約3万1,000平方メートル。地下1階から地上5階は飲食、物販、各種サービスの店舗、6、7階はオフィスと各種サービス店舗、クリニックのフロアとなる。名鉄は暮らしを豊かにし、毎日立ち寄りたくなる店舗を集める方針。
地下1階にはクレーンゲーム、スポーツゲームなどのアミューズメント施設「アピナ」が入居する。地上1階は名鉄生活創研が厳選した逸品を集める新業態店と無印良品が登場。2階はロフトが出店し、立体駐車場や駐車場改札口に直結する4階は、スーパーのロピアが入る。5階は「ダイソー」、「スタンダードプロダクト」、「スリーピー」のダイソー発3ブランドの複合店がお目見えする。
名鉄一宮駅ビルは、名鉄百貨店一宮店が2024年1月に閉店したあと、2024年4月から既存設備をそのまま生かし、大規模修繕とリニューアルを進めてきた。建物の外観は繊維産業を中心に発展してきた一宮市の歴史を踏まえ、全体を自動機織り機に例えて機織り機から布が織りなされるデザインにリニューアルする。
名鉄百貨店一宮店は、名鉄や丸栄が出資する「名鉄丸栄百貨店」として1969年に一宮市内にあった旧東一宮駅前で開業。2000年に名鉄百貨店一宮店として名鉄一宮駅ビルに移転してきた。ピーク時には112億円の年間売上高があったが、郊外のショッピングセンターやインターネット通販との競争が激化、売上高が半減して百貨店経営の継続を断念した。(記事:高田泰・記事一覧を見る)