長野のイオン諏訪店跡、「イオンスタイル諏訪」開業へ 2026年秋に
2025年8月16日 10:56
イオンリテールは、長野県下諏訪町のイオン諏訪店跡に、総合スーパーの「イオンスタイル諏訪」(下諏訪町南四王)を2026年秋にオープンする。専門店のほか、下諏訪町の行政施設も入居し、近隣の地方自治体からも人が集まるにぎわい拠点にする計画。
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イオンスタイル諏訪は、約2万1,000平方メートルの敷地に整備され、平屋建ての直営棟と1~2階建ての専門店棟で構成される。直営棟にはゆったりとくつろいで食事を楽しめる喫食スペース、専門店棟の屋上には諏訪湖を眺めることができる展望デッキ広場を設ける。
イオン諏訪店は1977年、製糸会社昭栄の諏訪工場跡に整備された昭栄諏訪ショッピングセンターの核店舗として開店した。当時の名称はジャスコ諏訪店だったが、2011年にイオン諏訪店と改称した。施設は3階建てで、売り場面積約8,200平方メートル。下諏訪町唯一の総合スーパーで、JR下諏訪駅南側の商業核になっていた。
多くの専門店に加え、フードコートが整備され、住民の暮らしを長く支えてきたが、店舗の老朽化から2018年8月に閉店し、イオンリテールが新たな店舗開発の意向を示していた。イオンリテールは2023年、下諏訪町と連携協定を締結しており、下諏訪町は協定に基づき、行政施設の整備を計画している。
計画場所はJR下諏訪駅から南へ歩いて15分。諏訪湖の雄大な自然を間近に望む場所にあり、町内にある諏訪大社下社の「春宮」「秋宮」とともに大勢の観光客が訪れる可能性を秘める。下諏訪町は諏訪湖観光の結節点として誰もが気軽に立ち寄れる場所にしたい考えだ。
イオンリテールも買い物プラスアルファの快適な時間消費の場所を目指しているほか、ドローンを使った商品の空路配送など大規模災害時の拠点化を視野に入れ、関係機関と調整を進めている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)