夏場は月8回まで「最寄り駅からオフィスまでのタクシー料金出す」という、福岡のスタートアップ企業
2025年8月13日 11:16
ホライズンテクノロジーは2020年夏に設立された、福岡を拠点とするスタートアップ企業。大谷祐司代表はサイバーエージェント(4751、東証プライム市場)出身。転じたパーソナル(採用コンサル、職業紹介)でゼロから新規事業を立ち上げ、100名規模にまで成長させた実績を持つ。
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現在、テクノロジーを活かした企業のイノベーションを支援するビジネスを展開している。詳細はホームページに譲るが、具体的にはこんな実績を積んでいる。
「広告会社とアライアンスを組み、動画マーケティングの新規事業を立ち上げ」
「人材サービス企業の新規事業に企画から参画。Webサービスの開発からリリースまでを一貫して担当」
「IT教育系サービスの組織変革コンサルティング」etc。
今後とも動向を見定めるつもりだ。実は私が今回ホライズンテクノロジーにまずもって興味を覚えたのは、おそらく全国初と考える社内施策。7月16日に、『汗だく通勤はやめ。福利厚生サービス「タクシー通勤サポート制度」を拡充』と題するニュースリリースを配信した。
最寄駅からオフィスまでのタクシー料金を月に4回まで全額補助する、福祉厚生制度。7~9月の夏季期間中は「月8回まで拡充」し、全社員の暑い夏の通勤を快適にサポートする・・・とした。
案を起こし発信したのは大谷代表。「雨の日や暑い日は、駅からオフィスまでの移動が大変。みんなが気持ちよく1日をスタートできるように・・・」と施策を徹底した。
ホライズンテクノロジーは「働き方改革」という時流の中で「ハイブリッド勤務体制」を採用している。週2回の在宅勤務+全員の金曜日出社。根底には「顔を合わせるコミュニケーションと効率的な働き方」の遂行がある。
『エンジニアフレンドリーシティ福岡アワード』受賞の常連社。こうした社員のモチベーションを支え・高める施策は、大谷氏の中で、どうやって生まれてきたのか。
過去の職歴の中に、その答えは求められるのかもしれない。が現時点で大谷氏との面談は行っていない。私の義理の息子(長女の亭主)は、福岡県庁の職員。電話越しに、この一件を話題にした。
婿殿は「福岡生まれ福岡育ちの僕だから、の言い分と思われるかもしれませんが」とし、こう言い及んだ。
「福岡県人には、福岡発の考え方・施策で天下をとるという気概というか思いが強いのではないでしょうか。名を遂げた芸能人が多い点などもその一面を映し出していると捉えていますが」。
そう言われても無下に「ノン」とは言えない部分があると思うが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)