大阪・淀屋橋駅の再開発、施設名称が「淀屋橋ゲートタワー」に

2025年8月2日 10:47

 大阪市の淀屋橋駅西地区市街地再開発組合と参加組合員の大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発が、土佐堀川と御堂筋に囲まれた市中心部で整備を進めている複合施設の名称が「淀屋橋ゲートタワー」(中央区北浜)に決まった。施設は2025年中に完成し、2026年にオフィスと商業施設を入れて開業する予定。

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 施設名称には、御堂筋の玄関口に建つこの施設が大阪のビジネスシーンを進化させ、グローバル化の起点になるという思いを込めた。外観の形状や格子窓の意匠が「門」をイメージさせる重厚さを持つことも命名理由としている。

 施設は約7,200平方メートルの敷地に建つ高さ135メートルの地下2階、地上29階建て延べ約13万2,000平方メートル。地下2階を駐車場、地下1階から地上2階を商業施設、3階以上をオフィスとする。大阪メトロ、京阪電鉄の淀屋橋駅とは地下1階で接続する。

 11階には新しいワークスタイルの提案や人々の交流を促す公共貢献機能として、関西圏でサービス付きレンタルオフィスを展開するシンスが、広さ800平方メートルを超すサービスオフィス「SYNTHビジネスセンター淀屋橋(仮称)」を開設する。

 「蔦屋書店」などを手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブとオフィス空間づくりを提案するプラスが、広さ600平方メートル以上で関西最大級となるシェアラウンジ「シェアラウンジ淀屋橋with PLUS(仮称)」を置く。

 御堂筋沿いには、一般市民も利用できる基壇部屋上庭園を設置し、大阪のビジネス街や水辺の景観を楽しめる場所にするほか、土佐堀川沿いの大川町公園も水辺のにぎわい空間として再整備する。施設の建築工事は2022年11月から始まっている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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