1月の外食市場規模は2870億円、居酒屋や和食料理店で回復続く

2024年3月6日 16:34

 ホットペッパーグルメ外食総研が1月の外食市場規模を発表。居酒屋や和食料理店を中心として、外食市場の回復傾向が続いていることが分かった。

【前月は】12月の外食市場規模は3624億円、居酒屋は4年ぶりに700億円超え

■外食市場は前年同月比プラス続くも、コロナ前比は微減

 4日、ホットペッパーグルメ外食総研が1月の外食市場調査を発表した。1月の外食市場規模は前年同月比は265億円増の2,870億円となり、26カ月連続で前年同月を上回った。ただし新型コロナ前の2019年比は88.6%となり、24年12月の89.7%から微減となった。

 個別の指数では、外食実施率は同4.1ポイント増の68.2%、外食頻度は同0.01回増の3.71回、外食単価は同114円増の2,870円となり、5カ月連続で3指数とも前年同月を上回った。

 圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比215億円増の1,798億円、関西圏が同31億円増の744億円、東海圏が同18億円増の328億円となり、8カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。

■外食実施率は全年齢層で前年同月上回る

 外食実施率は男女共に全ての年齢層で前年同月を上回った。その中でも40代男性(1月の外食実施率:70.9%、前年同月比:4.3ポイント増、以下同じ)、50代男性(67.6%、6.1ポイント増)、50代女性(60.6%、4.2%増)、60代男性(65.8%、5.3%増)で伸び幅が大きめ。

 外食単価は、男性は全ての年齢層で前年同月を上回ったが、女性は20代(1月の外食単価:2,528円、前年同月比:160円減、以下同じ)のみ前年同月を下回った。外食単価の伸びが大きかった層は30代女性(3,080円、262円増)、50代男性(3,032円、272円増)、50代女性(3,036円、200円増)。

■食事主体は微減も軽食業態や飲酒業態が回復

 業態別市場規模は16業態中13業態で前年同月を上回った。その中でも、和食料理店(1月の市場規模:474億円、前年同月比:48億円増、以下同じ)、中華料理店(191億円、31億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(177億円、26億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(226億円、24億円増)、ファミリーレストラン・回転すし(217億円、21億円増)、居酒屋(556億円、68億円増)で伸び幅が大きめ。

 反対に焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(315億円、8億円減)、カラオケボックス(7億円、3億円減)、スナック。ナイトクラブ・キャバレー(23億円、22億円減)の3業態で前年割れとなった。

 業態別市場規模の2019年比を見ると、食事主体は94.0%と12月の99.4%から減少。軽食主体は86.9%と同82.7%から回復、飲酒主体も79.7%と同78.0%から回復している。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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