主軸堅調に加え孝行息子群が支える、スターツコーポレーションの現状

2024年2月27日 16:42

 スターツコーポレーション(東証プライム。以下、スターツ)。賃貸住宅の建設・仲介・管理の一体展開に特徴。営業店舗はピタットハウス。子会社で出版も(四季報:特色欄)と称される。

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 一方で詳細はHPに譲るが、グループ(企業)の事業範囲は広範に及んでいる。例えばホテル事業。2023年末で8棟を運営。今年1月には9カ所目の「ホテルエミオン札幌」が開業、さらに年内には10棟目のオープンが予定されている。また例えば介護事業。サービス付き高齢者住宅・グループホーム・介護付有料老人ホーム・デイサービス・訪問介護事業が展開されている。昨年9月末の総事業所数122。

 現会長の村石久二氏が1969年に創業した。その歴史が主軸事業の拡充と、新たな事業分野への進出であることは沿革を読むと容易に確認できる。

 好収益。その一因は多様化に求めることも出来る。

 社会経済の安定感が定着した感が強い今2024年3月期は、「1.8%増収(2300億円)、10.3%営業増益(310億円)、3.9%最終増益(210億円)、12円増配105円配」計画。既に開示済みの第2四半期はまずまずの水準で通過。

建設事業は資材高で採算低下も、「不動産管理物件数増加(23年9月末実績90万751戸に対し、今期末は94万2100戸予定)」で営業利益は幸伸。こうした主軸の事業の状況を背景に「ホテル復権」も加わり、高齢者支援・保育施設を「首都圏エリアで7事業の新たな開設を準備している」と発信している。

ホテルに関しては4月に関内(横浜市)に、若者向け部屋も設けた新たなタイプの案件の開業が予定されている。出版(スターツ出版:東証スタンダード)に関しても今(12月)期2度の上方修正。前年比16.76%増収/38.7%営業増益/50%最終増益。

 無論、こうした展開も主軸事業の今後に備え着実に布石を打っているからこそ、推し進めることが出来ると捉えられる。例えば神奈川県三浦市の新市庁舎建築に関し、工事の優先交渉権を取得している。近隣の商業施設建設の受注効果を見込んだものだ。

 スターツの過去10年間の株価動向は、修正済みで2015年の初値1583円に対し本稿作成中の時価は3010円。パフォーマンスは90%強。中長期スタンスで臨む妙味も覚える。また時価の予想税引き後配当利回り2.8%を堪能しながら、まずはIFIS目標平均株価4000円を待ってみるのも一法とも思えるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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