地球質量の約5%、 太陽系外縁部に由来か リュウグウの分析から判明 東工大ら
2022年12月15日 09:17
地球は今からおよそ46億年前に微惑星の衝突の結果、誕生したと考えられているが、最近の研究で地球の全質量の約5%は、実は太陽系外縁部にあった物質であることが判明した。つまり、現在の地球の公転軌道付近にあった微惑星だけでなく、太陽系のはるか彼方からやってきた微惑星も地球誕生に寄与していた可能性が明らかにされたのだ。
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この研究成果は、東京工業大学、北海道大学、東京大学の研究者らによる研究グループによって行われたもので、13日に発表された。研究によれば、2年前にはやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ったサンプルを分析した結果、銅・亜鉛の同位体組成がイヴナ型炭素質隕石と一致することが判明したという。
イヴナ型炭素質隕石は、地球にある約7万個の隕石のうち、9個しかない非常に珍しい存在だ。その組成は他の隕石とは全く異なり、その由来も他の隕石とは異なる。
これまでリュウグウの同位体組成は、凝縮温度が862度を超える難揮発性元素(チタン・クロム・鉄など)と、392度以下の揮発性元素(酸素・炭素・窒素など)で実施され、イヴナ型炭素質隕石に近いことがわかっていた。だが中程度の揮発性を持つ元素に関しては、同位体組成が測定されていなかった。研究グループは、凝縮温度453度である亜鉛および764度である銅に着目し、リュウグウ、イヴナ型炭素質隕石、およびその他の隕石の同位体組成を精密測定し、今回の結論を得た。
つまり、今回の研究によってリュウグウとイヴナ型炭素質隕石の組成が一致し、いずれも太陽系外縁部に由来することが明らかにされた形だ。さらにリュウグウと地球の亜鉛同位体組成を比較した結果、地球に存在する亜鉛の約30%はリュウグウと同じ物質に由来することが判明した。またこの量は地球全質量の約5%に相当し、この質量分が太陽系外縁部からもたらされた物質に由来すると結論付けられたのだ。
今回の研究成果は、12月13日付の「Nature Astronomy」誌にオンライン掲載されている。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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