ボイジャー1号・2号が運用45周年に、その軌跡は? NASA
2022年8月22日 11:14
ボイジャーが探査機として活動を始めたのは1977年だ。1977年8月20日、先に2号が打ち上げられ、約2週間遅れの9月5日に1号が打ち上げられた。両機とも2022年で運用開始から45周年を迎えるが、これはNASAにおけるミッションの最長記録だ。NASAのジェット推進研究所は17日、45年間の足跡を振り返り、ミッションの成果や今後の見通しを概説した。
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1977年と言えば、アポロ月面探査ミッションが終了した1972年から5年後で、人類の宇宙に対する興味が月面から、より遠くの外惑星(太陽系で地球よりも外周を公転している惑星)に向かっていた時代だ。しかも木星より外周を周回する惑星が、フライバイ航行に都合の良い同じ方向に並ぶ位置関係となるタイミングを狙った、打ち上げに最適な時期でもあった。
ボイジャー1号、2号は搭載メモリーがわずか70kBしかなく、CPUのクロック数も8.1MHzと、現在のスマホと比べても比較にならない低スペックだった。だが人類史上初めて木星、土星、天王星、海王星の鮮明な画像をもたらしてくれ、特に天王星、海王星に接近した探査機は、現在の所ボイジャー2号だけだ。
ボイジャー1号が2012年に太陽圏から出た際には、太陽系外から降り注ぐ宇宙線が太陽からの放射線によって約70%遮断されていることが判明した。人類が太陽によって宇宙線被ばくから守られていることが実証されたのだ。
先に打ち上げられたボイジャー2号は、ボイジャー1号が立ち寄らなかった天王星、海王星付近を航行してフライバイを行ったため、太陽圏外に到達したのは2018年だった。2020年には両機から得られたデータなどによって、太陽圏が球形ではなく彗星のような形をしていることも判明している。
現在は低温環境下で発電機能が低下し、電力供給が限られるため機能は限定的だが、両機の基本的なシステムはいまだ健在だ。ボイジャーはやがて機能しなくなる時を迎えるだろう。だがボイジャーに搭載された、人類から未知の知的生命体に向けてのメッセージが記録されたゴールデンレコードは、10億年後も情報を保持できていると言う。ただしそれまで隕石衝突などのアクシデントがなければの話だが。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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