エプソン販売、プログラミング教育アプリの実証授業を小学校で実施

2022年4月18日 11:13

 エプソン販売(長野県諏訪市)は15日、開発中の教育アプリケーション「プログラマッピング」を使い、プログラミング教育の実証授業を実施したと発表した。授業の検証結果などを反映させ、2022年度中の商品化を目指す。

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 「プログラマッピング」は、簡単なプログラミングでプロジェクションマッピングのコンテンツをつくることができるアプリケーション。放送大学の教授らが監修している。

 実証授業は横浜市立荏子田小学校で行った。4年生の2クラスの生徒に操作方法を教えてコンテンツを制作。グループごとに作品の発表や鑑賞会まで実施した。生徒たちは廊下の壁に宇宙船を飛ばすなど作品づくりを楽しんだ。

 プログラマッピングは、小学校の低学年の児童でも簡単に扱えることが特徴。まずは必要な素材を取り込んで画面全体のレイアウトを設定する。背景パーツの画像、動画、文字、音楽などを自由に取り込める。

 次に、素材の動作をプログラミングする。「待つ」「移す」「消す」などの動きや時間などを設定できる。プログラミングが終了したら、プロジェクションマッピングの投影の位置調整などを行うという流れ。

 小中高でプログラミング教育が必修化され、こうしたアプリケーションやシステムへの注目が集まっている。小学校では、プログラミング的思考の習得が推奨されていることから、エプソン販売は低学年でも簡単に扱えるビジュアル型プログラミング言語を用いた。

 プロジェクションマッピングは、様々な場所に映像を投影するため、「何に映すか」「どこで映すか」などの掛け合わせも考えることになる。作品をつくる過程で、プログラミング的思考が育成される仕様になっていると言う。

 実証授業では、プログラミング思考を育てることができるかの効果検証や、アプリケーションの操作性などについて確認。エプソン販売は引き続き、教育現場での実証授業を行い、2022年度中に商品化する方針だ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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