東芝、DX化で復活なるか!?

2022年3月8日 17:46

●東芝社長交代

 東芝は1日、綱川智社長が同日付で退任し、島田太郎常務が社長に就任すると発表した。副社長も東芝エレベーターの柳瀬悟郎社長が就任した。

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 臨時株主総会前の交代という異例の人事だが、一部株主から会社分割案の実行やスピード感に対し、経営陣への不満があり、その批判をかわす目的があると、ロイター通信などが報じている。

 東芝は2021年4月、英国の投資ファンドCVCから買収の提案を受けたが、提案には応じず計画は頓挫した。

 島田氏は東芝入社後からDX化を推進しており、DXの申し子と言われている。社長就任により、東芝のDX化が本格化することが期待される。DX化の成功は、東芝の復活となるのか?

●東芝分割案

 2022年2月にも、米国の投資ファンド大手ブラックストーンから買収提案に関する報道があったが、双方とも否定している。だが再建に向けて買収話が水面下で話し合われている可能性も十分にあり得る。

 2021年11月に東芝は、東芝本体から、インフラサービス事業とデバイス事業を分離独立させる3分割案を発表したが、株主からの反発は大きかった。

 それを受けて、2022年2月にはデバイス事業のみを分離独立させるという2分割案を発表し、一部事業の売却も発表された。3月24日に予定されている臨時株主総会では、分割案が決定するか、否決されるか、大きな正念場となる。

●DX化が実現するか?

 島田新社長は、東芝デジタルソリューションズの社長時代、レシート情報・分析により、消費者に合ったクーポン発行などができるスマート・レシートなどに取り組んでいた。

 島田氏は、3月3日からの講演で、カーボンニュートラルとインフラレジエンスをデジタルデータで加速させることを明言した。

 CO2の自動算定や情報共有化、人事給与管理システムのデータを個人でも活用できるようにデータ化するといった構想が明かされ、早速DX化に向けた構想が発表されている。

 2030年には市場規模が約2兆円にもなると言われるDX市場で存在価値を示せるかは、東芝復活への大きなカギを握ることになるかもしれない。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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